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【船舶免許実技】基本のロープワークを覚えよう!(動画あり)

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ボートライフに必要不可欠なテクニック

ロープワークは船乗りの必須スキル。
「使うときにほどけず、解くときにほどけやすい」ロープワークを体得すると、船だけでなく、あらゆるシーンで応用できちゃいます。

〈ロープワークが役立つシーン例〉
・テントの設営
・タープを張る
・クライミング
・荷物を固定する
・ガーデニングでの柵や支柱づくり

船舶免許実技試験のロープワークは7種類

小型船舶1級・2級の実技試験では、7種類のロープワークから1種類が出題されます。(特殊小型船舶免許(水上バイク専用免許)では4種類から1種類)

① 巻き結び
② クリート止め

③ もやい結び
④ いかり結び
⑤ 一重つなぎ
⑥ 二重つなぎ
⑦ 本結び

そのうち、3つの免許すべてに共通するのが以下の4種。

巻き結び・クリート止め・もやい結び・一重つなぎ

この中から、1級船舶免許を取得したばかりのbluecodeメンバーが、巻き結び・クリート止め・もやい結びをご紹介します!

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・・豆知識・・
ロープワークの英名につかわれているKnotは「結び、結び目」、
Hitchは「引っかける、持ち上げる、つなぐ」という意味です

巻き結び(英名:Clove Hitch クローブヒッチ/クラブヒッチ)

杭や棒、船のハンドレールに結びつけるときなどに使います。

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ハンドレールを例に、レールの上からロープを掛けます。(左手が「元」になっています)

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元側のロープの上から、左斜め上にロープを掛けます。

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掛けたロープの先を、元側のロープとの間から通します。

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通したロープの端を上方向に、元側のロープを下方向に縛り上げて完成。

クリート止め/クリート結び(英名:Cleat Hitch クリートヒッチ)

クリート(係船金具)にロープを結びつけるときなどに使います。

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クリートの基部を、ロープで時計回りにぐるっと一周させます。
(左手が「元」になっています。基本的に、元側のロープは動かしません)

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一周させたら、クリートの左上から斜めに横切るようにロープを掛けます。

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8の字を描くように、ロープをクリートの右側に引っかけます。

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輪をつくり

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そのまま手をくるっと反転させ

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輪をクリートの左側に引っかけます。
しっかりと引っ張れば完成です。

もやい結び(英名:Bowline Knot ボーラインノット)

The King of Knots(結びの王様)と言われる、もやい結び。
その原型は石器時代まで遡り、エジプトのファラオ・クフの船でも、もやい結びらしき跡が見つかったという、まさに“キング”なロープワークです。

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結びたいところに、上からロープを掛ける。
(左手が「元」になっています)

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元側のロープに、数字の6の形になるよう輪を作ります。

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反対側のロープの端を、元側の輪(6の穴)の中に通します。

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輪に通したロープを元側の下にくぐらせたあと、折り返すようにして、元側の上から再び輪(6の穴)にロープを通します。

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両端を引っ張り、きつく締めたら完成です。

覚えても忘れがちなのがロープワーク

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事前にYouTubeで予習もしたのに、現場で結び方が思い出せない・・・というのはロープワークあるある。

一緒に船に乗る立場なら、「ちょっと待ってて」とスマホで検索されるより、サっと結べる人に任せたいと思うもの。せっかく覚えたなら、忘れないうちに繰り返しやってみましょう。

ロープ&クリートはネットで買えます

感覚をつかむために、実際のロープに近いものを購入して練習するのもGOOD。クリートもネットで買えます!

日常生活にロープワークを取り入れる

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家でテレビを見ながら、電車に乗りながら、オフィスで休憩しながらの「ながら練習」はロープワークに持ってこい。(社内で船仲間が出来るかも!)

体に覚えさせたらコッチのもの。いざ、というとき自然と指が動くようになりますよ。
いつもいる場所に置くのがおすすめです。

▼▼ YouTube ▼▼
ロープワークの実践動画はこちら

「YANMAR EX28C ロープワーク!(復習編) 巻き結び・クリート止め・もやい結び」