【オランダ移住 vol.4】家が見つかりそう
ようやく家が見つかりそうだ。
きょう携帯で契約書にサインしようとしたら最後の一つだけなぜか入力できずお預けになってしまったけど、明日以降にサインできればついに家探しは終わる。
…と書いた翌日にノートパソコンだとデジタル署名できたので不動産エージェントに送ったら昨日「今日大家がサインした完成形をそっちにも送る」と言われて待っていたけどけっきょく送って来ず。
もう週末だから送ってくるのは月曜なんだろうな。
これでもし大家が最後の最後でキャンセルとかだったら怖いな。
そしたらまた応募→内覧→落選のループの日々に嵌まり込むことになる。それは嫌だなぁ。
いま数えたら、ここまで来るのに3週間で内覧したのは21軒。
我ながらよくやった。
12軒目で見たのが今回ほぼ決まった物件。
〇いまの住居
内覧日:1/17
場所:まあまあ小さな町
家賃:€1575
これの他に
〇ロッテルダム
内覧日:1/19
場所:ロッテルダム
家賃:€1295
があり、
さらに
〇デンハーグ
内覧日:1/22
場所:デンハーグ
家賃:€1400
があった。
いまの家を内覧して給与明細や雇用契約書などを提出し、2日後の1/17金曜にロッテルダムを見に行ったところ、こことトントン拍子に話が進んで1/21日曜にはロッテルダムを借りられることになってしまった。
おいおい、こんなにあっさり決まっていいのか…と思っていたものの、内心もう少し別の物件を見たいのが本心だった。
というのも、ロッテルダムの物件は場所が個人的にはイマイチだったのだ。
治安が悪いという川の南岸側ではないものの、ロッテルダム中心部から北西に電車で20分、自転車だと25分ほどかかる地域で、アパートはショッピングモールに隣接しているのはいいのだが、そのモールは中東系や黒人系ばかりが歩いていてひと目で移民が多い地域だというのが分かった。
もちろん自分も移民なのだからそんなことを気にしてもしかたないのだが、あまり好きではないロッテルダムのさらに外れというのはできれば避けたい物件だった。
それでも決まったのはこれのみ。
オーナーからは日曜の電話で決定を告げられ、送られてきたメールには「月曜中に手付金€500を払ってほしい」と書いてあった。
明けて月曜日、朝からメールをチェックしても当選のメールは届かない。
仕方ないか…と昼頃に手付金€500を送金して、午後にはオーナーから「これであの物件はあなたのものです。募集を締め切ります」と連絡が来る。
よし、場所はイマイチだがオーナーは同い年の台湾と香港のミックスローカル。家具もすべて揃っていて家賃は€1295。まずまずの条件だ。
月曜は内覧の予定が3つも入っていたので、決まったとはいえどうせ暇だから3つとも見に行ってみることにする。
アムステルフェーン、ライデンと見て回って午後3時半にデンハーグ。
このデンハーグがいい物件だった。
場所はかなり静かなデンハーグの東エリア、家具付きで€1400、中心部まではちょっと距離があるのと備え付けの家具などがちょっと古いのがネックか。
Kamernet経由なので、こちらがOKさえすればこのまま借りられそうだ。
第一希望のデンハーグで予算内で借りられそうな物件が手付金を払った日に出てくるか…。
悩みつつホテルに戻って携帯を見ると、エージェントからメールが来ていた。
なんと1/17に見たいま住んでいる物件にOKが出たとのこと!
おーい、やめてくれー。
これまでぜんぜん決まらなかったのに、なんでよりによって手付金を払った日に他からもOKの返事が来るんだ?
この物件は予算オーバーの€1575の上に家具なしと条件は悪いが、なんといっても場所が素晴らしい。本当に町の中心部なのだ。
場所以外はほぼ合格点のロッテルダム(しかも手付金払い済み)、場所も含めてほぼ及第点のデンハーグ、そして場所以外はイマイチなここ。
さて、優柔不断なわたしはどれを選べばよいのか…。
翌火曜に起きても結論は出ない。
もう1週間くらい考えていたいがそうもいかない。
どちらも今日中に連絡がほしいそうだ。
こうなったら動いてみるしかない。
朝から電車に乗ってOKが出た物件がある町に行ってみる。
物件の周りを歩いてみてここに住む自分を想像できるか試してみるのだ。
ここに来るのは2回目だが、やはりこの町の雰囲気は自分に合う。
町並みは古いが、学生が多いせいか活気もあるという不思議な町だ。
物件の周りを歩き、そのまま近くのインターナショナルスクールまで足を伸ばす。
外から見ていると保育士だろうか中年の女性が話しかけてきた。
事情を話して6歳の娘がいることを伝えると、ここにも2人ほど日本人の子が通っているという。
前日に調べたところ年間の学費は公立インターのため安めで、頑張れば払えないこともないか。
その隣には公立の小学校もあり、子供たちが元気に遊んでいる。
グーグルマップで見てみるとこちらも評判は悪くなさそうだ。
再び物件近くに戻ると午後2時ごろ。
いい加減に答えを出さなければ。
運河沿いのベンチに座って3つの物件のエリアでどこが一番楽しく暮らせそうか想像してみる。
やはりこっちだ。
かじかむ手で携帯を使ってエージェントにメールを打つ。
「話を進めてください」。
さて、これで一歩先に進んだ。
…のだろうか。