注文の多い飲食店
先日、某サンドイッチチェーン店に行った時のこと。
80代後半と思われる高齢の女性が並んでいた。
私ですらやっとスムーズに注文が出来るようになった店なのに、なかなかやるね!と思った。
女性は「タンドリーチキンとクリームソーダ」と注文をした。
ほほう、期間限定メニューを攻めてきたねと思った私。
しかしこの店ではほかにも色々と注文をしなければならない。
① 持ち帰りか店内で飲食か
② パンの種類(焼くか焼かないか)
③ 野菜は全部入れていいか(量の調節は必要か)
④ トッピングは必要か
⑤ ソースは何にするか(迷う時はおススメが良い)
⑥ サイドメニューは必要か
早速店員さんが質問していく。
①は「店内で」で無事クリア
②の「パンの種類は?」の問いに女性は「サラダチキン」と答えた。
店員さんは「え?」と驚いた表情で女性に尋ねる。
「サンドイッチは2つですか?タンドリーチキンとサラダチキンですか?」と。
そうメニューには「タンドリーチキン」と「サラダチキン」の両方が存在する。私も店員さんの立場だったなら「どっちを食べたいのだ?」となるはずだ。
そこで女性は「サラダチキンだよ!」と言い放った。
もうこれでタンドリーチキンは消えた。期間限定商品だったのに残念だ。
そして改めて店員さんが「パンの種類は何にしますか?」とパンの種類を表示したコーナーを指さしながら聞いてきた。
女性は質問の意味を理解し「コレ」とパンを指さした。
その後店内の奥から店長らしき人が出てきて、女性の注文のフォローを始めた。
店長「お野菜は全部入れて大丈夫ですか?苦手なモノはありますか?」
女性「大丈夫!」
店長「トッピングは入れますか?ピクルスとかどうですか?」
女性「いらない」
店長「ソースはおススメでも大丈夫ですか?」
女性「あー、もういらない!」
店長は店員さんに注文を伝えてその場を去った。サイドメニューに関しては最初にドリンクを言っていたので、それ以上の質問はしなかった。
凄く優しく接していて素敵な方だなぁと思った。
だが頭に残ったのは女性の放った「ソースはいらない」宣言。
だってソースがなかったらパンと野菜とチキンだけだよ?
それで大丈夫なの?
食パンに野菜乗せただけだよ?
キュウリだけのサンドイッチだってマヨネーズ塗るやん?
出来上がった品を手に女性はフロアへ消えて行ったけど・・・。
「味がしない!」とならなかっただろか・・・。
「そこはおススメがいいですよ!」と声を掛けるべきだったのだろうか。
彼女の空腹を満たす至福の時間が楽しい時間になっていたら良いのだが。
この手のお店はもう少し分かりやすくするシステムが必要だと思う。
私もスムーズに注文するのに最初は戸惑った。
今は毎回同じモノしか頼んでいない気がする。学習能力を磨かねば。
ちなみに某有名コーヒーチェーン店では「冷たいコーヒー」と言うだけで、レギュラーサイズのアイスコーヒーが出てくる。
馴れた人ならカスタマイズをするだろうが、この町ではそんな注文をする人はあまりいない。
タンドリーチキンが食べたかったんじゃないのかなぁ・・・。
なんて今でもずっと思っている。
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