1998年⑥

やはりこの年で最後に語らなければいけないのはこの方でしょう。

aikoさんです。

実は最後に登場したのには訳があって、実際にブレイクしたのは1999年だからです。

そういう意味では今まで上げた5人の中では一番遅く出てきた印象ですね。

多分最初はそんなに力を入れられていなかったのかもしれません。「花火」のMVなんて、見るからに安上がりでしたし、まあこれまで並べてきた方でのMVの中でも一番安上がりでしょう。

そういう意味がらすると宇多田ヒカルさんの「Automatic」も相当安上りな印象ですが(笑)。

もちろんそれには事情があったのかと思います。aikoさんの場合、他の方たちと比較すると、それほど尖っていないんですよ。

どちらかと言うと、他の方たちが「尖り過ぎ」ていた、という側面は否定できませんが(笑)。

もちろん、尖っていればいいというものではありません。ミュージシャンにとってはやはり「作品」こそがまず大切であることは言うまでもないことですから。

ただやはり、目立たないとなかなか出てこれない、というのも事実で、そういう意味からすると、遅れて出てきたのは「必然」だったのかもしれません。

ただ明らかに言えることは、その後生み出してきた作品の「凄さ」だと思います。

前にも書きましたが「名曲」を連投すると、後がものすごく大変なんですよ。

aikoさんは「花火」でブレイクした訳ですが、その後「カブトムシ」、「ボーイフレンド」を立て続けにリリースした訳ですから、多分普通の方だとこれで終わりになるのがいいところでしょう。

その後は鳴かず飛ばずになるのが普通です。

でもその後も、この3曲ほど有名ではないにせよ、コンスタンスにいい作品を生み出しているんですよね。

もちろん、この記事の連載で書いてきた方にも大なり小なり言えることだとは思っていますが。

やはりこれは「才能」の問題だけの話ではないんですよね。

多分、音楽的な「知識」という点ではダントツにaikoさんが一番豊富でしょう。

もちろんそういったものは「ツール」であって使いこなさなければ何の意味もありませんが、作品の中にそれが活かされているし、だからこそ「枯渇」しないんだと思います。

コード進行見てるだけで飽きない人ってそうそういないと思うんですよね。もちろんコードは編曲者がリハモする場合も多いのですが、aikoさんの場合、ほぼ変えていないと思います。

変えるとaikoさんの曲の場合、その根幹が変わってしまいますから。

っていうか良くこのメロとコードを一体化させてるよなあ、って曲も多いですよね。

前にも書きましたが、多分普通の人とは「見えている世界」が違うんですよ。

他にも1998年デビューの方、いらっしゃるかもしれませんが、それほどJ-POPに明るい訳ではないので、この辺で終わりにしたいと思います。

というより、本当は2019年に関する話を書いていたはずなので、再度またそこに戻ろうと思います(汗)。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。