ミュージシャン④宇多田ヒカル~8 「FINAL DISTANCE」

で、次はこの曲ですね。

どちらかと言うとあまり取り上げられることの少ない作品だと思います。元々別バージョンがあって、その後にこちらが作られたことが影響しているのでしょうか。

あと特徴としては、宇多田ヒカルさんの他のバラードと比べて長調感が薄い(長調ではあるが、冒頭部は短調として捉えた方が自然)という点が特徴だと思います。

これ、オリジナルの「DISTANCE」は明確な長調なんですよね。

こういう作り方、宇多田ヒカルさんには珍しいと思います。ただ、この冒頭部の作り方は上手いですよね。

この部分で閉じた印象なのが。その後で少しづつ開いてきて、サビでは明確な長調になる。

でこの流れが歌詞と合っているから、優れた作品になっている。

この曲、バラードにして大正解ですね。

後、この曲のようにストリングスを表に出したアレンジというのは、これまでの宇多田ヒカルさんの曲ではあまり無かった印象ですが、斎藤ネコさん(去年の紅白でYOASOBIの「群青」のオーケストラアレンジと指揮をしていた方)のストリングスアレンジがまたいいんですよ。

どちらかというと地味なイメージの作品ですが、個人的には好きな作品です。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。