ミュージシャン②鬼束ちひろ~18

ここで一旦シングルから離れ、アルバムの中の曲を取り上げたいと思います。

そうはいってもベストアルバムの中にある新曲ですが。

ファンなら必ず知っているだろうというような名曲「惑星の森」です。

タイトルからして、ファンにはたまらないと思いますが、普通の方にとっては???でしょうね(笑)。

これもやはりドミナントモーションのない曲です。

やはり偽終止が好きなようです。短調ではありませんが、Ⅵmが曲のカギでしょう。

この曲のアレンジは坂本昌之さんにしてはおとなしめで音数が少ない印象です。

やはり曲の持っている力が強いので、あえてシンプルなアレンジにしたんでしょうね。

ライブでのピアノだけを歌っているバージョンも曲の魅力を上手く引き出していますね。

よく「神曲」と言われますが、確かにそれだけの価値はあると思います。

でも明確に「神曲」である理由は語られないんですよね。

恐らこの頃の作品の中で、最も初期の鬼束ちひろさんのイメージに近い曲だからなんだと思いますが…。

最初のイメージって結構怖いんですよ。そこからなかなか抜け出せなくなってしまいますから。

自分くらいのミュージシャンでさえ、そういうイメージが付いて回ったことがありましたから。

今リメイク中の曲がその曲ですが、今までリメイクしなかったのも、それを恐れてのことです。

ミュージシャンと聴き手の方って「共依存」的な関係になることも多いんですよ。

だからこそ封印してきた、という感じです。

まあそんなことは置いておいてもやはりこの「惑星の森」、いい曲なんですよね。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。