和声⑯

今日は旋法以外で「和声」に先行して、「和声」につながったことについて書きたいと思います。

完全5度の発見です。

これが無ければ「和声」自体存在しないでしょう。そこで使われる和音無しにはありえませんから。

もちろん今の音律は平均律であり純然たる完全5度は存在しませんが、平均律でも「完全5度」と呼ぶことになっているので、平均律で言うところの「完全5度」を「完全5度」と見做します。

前に「中心軸システム」について書いた時に「5度圏」の話を書きましたが、それ位重要な概念です。

実際主和音以外の基礎的な和音であるⅣ、ⅤはⅠに対して完全5度の関係にある訳ですから。

で、もちろん完全5度という概念自体は西洋音楽以外でも割と一般的に存在するものです。

ただこの発見が無ければ、「和声」は成り立たないでしょう。

まあだからなんだ、という話でもありますが、少なくとも「和声」はこれなしでは存在しないものであり、やはりそれまでの音楽に依存していると言える一つの理由になるのかと。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。