和声⑲

今日は自分の曲を取り上げたいと思います。

この曲です。

まあリンクを貼ったところで実際に聴かれる訳ではないのであまり意味はないと思いますが、記事に関係するため貼ってます。

何故この曲を取り上げるのか、タイトルと関係ない、と思われるかもしれません。

ただ自分の曲で、ありふれた循環コードを使っている数少ない曲の一つです。

短調なので、それ自体が一般的ではないかもしれませんが(汗)。

Ⅱm7-5ーⅤm(Ⅴはあざとさを避けるためマイナーコードにしています)を明確に使っている曲はこの曲だけなはずです。元々この作品自体が自作の別バージョンなので分かりにくいかもしれませんが。

ギターがよれっているのも、オリジナルを制作した時に録ったボーカルトラクが先にあって、後からギターを録って足したせいです(言い訳(笑))。

しかもコード進行に拘っていた頃の作品なので、自分にとっては極めて異例な作品です。

何故このようなコード進行にしたか、それには理由があります。

コードの調性感を明確にする必要があったからです。

というのも、この曲、ボーカルとギターで調性が違うからです。

いわゆる「ポリトーナル」というものです。

ちょっと分かりにくいかもしれません。関係調でのポリトーナルかつ短調なので、それ自体が旋律を変える要因になるからです。

これはボーカルとギターだけなので2つの調性を使っていますが、オリジナルの自作曲はパートによって3つの調性から成り立っていました。

で、こういう曲だとどうしても調性が分かりにくくなるんですよ。という
よりそもそもポリトーナルですから複数の調性から成り立っている訳で、調性という考え自体が成り立たない。

ただそれだと聴きにくい現代音楽になる可能性が大きいので、どの調性がメインかを明確にするために典型的な循環コードを使用しました。

だから大抵の方が聴いてもポリトーナルとは分からない。時々耳のいい方が、「良く聴くと何かこの曲変」と言う程度(笑)。

まあ昔はよくこんなことをやったなあ、と思います。今ではこんな根性はありません。

ただ、循環コードの可能性の一つが提示できた、という自負はあります。

たかが循環コード、されど循環コードなんですよ(笑)。

いつもならここで明日どんな記事を書くのかを書くのか、大まかな内容を提示するのですが、まったくノーアイデアなので、明日考えることにしたいと思います。



ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。