和声⑱

昨日はちょっと小難しい話になってしまったので、今日は簡単にいきたいと思います。

音楽をやっている方、実際に音楽理論に明るくない方も多いです。

まあそんなものはあくまでも手段であって目的ではないですからね。

というか自分自身学んではいるものの、現実には全く気にしないで曲を書いています。

一時期はドミナントモーションが大嫌いで、必ず回避していたこともありましたが、今ではそれすら気にしていません。

何度も書いている持論ですが、音楽理論などというものは、後付けで作られたものでしかないし、自分の立ち位置を把握するのに使うものであって、実際の制作に使う必要があるものではありませんから。

ただミュージシャンの中にはコード進行を重視し、ありきたりな循環コードに否定的な方も少なくありません。

ただ、ありきたりなコード進行、なめてはいけません。

The Policeの「Every Breath You Take」、何度も触れている曲ですが、あの有名な部分、基本はごく簡単な循環コードです。

でもオリジナリティのある作品として認められている。

あのギターのアルペジオを使っただけで「パクリ認定」ですから。

それ位あのadd9が効いているのですが、ちょっとした工夫で簡単なコード進行でも、オリジナリティの高い作品を制作することが出来るいい例だと思います。

で、このオリジナリティ、「和声」といいながら、そのオリジナリティの根源になっているものは、アルペジオの「旋律」です。しかもこれは主旋律ですらない(一応(笑))。

そう考えていくと、「和声」というものは「音楽」の一つの要素でしかない、そのことが良く分かります。

タイトルの主旨と離れているような気がしなくもありませんが、もし「和声」に固執していたとしたら、こういう作品は生まれないと思います。

やはり音楽は「和声」だけで決められるものではないんですよ。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。