アレンジの時代性㉑

で90年代に入ります。ここで更に「White」と「Black」の垣根が低くなっていくのかと思います。

どちらかというと、「white」が「black」に近づいてきた、という表現の方が正しいでしょう。

この頃になると、音楽の要素として「リズム」が大きな影響を持ってくるようになります。

やはり「black music」はリズムを重視する傾向が強いですから、必然的な流れでしょうね。

良く音楽の三要素として、リズム、メロディー、ハーモニーが挙げられますが、所詮ハーモニーなんてものは数百年の歴史しかないもので、やはりリズムやメロディーの方が遥かに歴史は長い訳ですし、おそらく音楽はリズムから始まった、と考えています。

リズムは何かを叩くだけで出来ますからね。言葉以前にあったとしても不思議ではないと思います。

「I Will Always Love You」の原曲とWhitney Houstonのバージョンの違いを聴くと「90年代」が分かるような気がします。

90年代以降からが音楽の三要素のバランスが整ってきたように感じています。ただ、その後の洋楽は同じところをグルグル回っているような気がしてなりません。

2000年代以降、あまり新しい要素が出てこないんですよね。色々な音楽があるように見えて、実は全てが同じ枠組みの中で作られているような気がしています。

「垣根」の消滅により「外部」が無くなったため、一定枠組みの中だけでグルグル回らざるを得なくなったかもしれません。

むしろ2000年代以降は日本の音楽の方が面白いような気がしてなりません。



ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。