ミュージシャン④宇多田ヒカル~32 「Forevermore」

この曲は意外な印象を受けました。「Fantôme」や「初恋」、作品におけるストリングスの重要度が高くなっているのですが、この曲、重いストリングスで始まるんですよね。

多分これまでこういう使い方はあまりしなかったように思えます。そもそも作品自体があまり重くない印象です。

決して軽い、という訳ではなくて、所々にある重さは作品を締めるためにあるようなイメージで、全般的に重さを感じることはないと思います。

この曲は逆を行くような印象で、全体に重さを感じる中で、少し軽い部分があることで暗い曲にしていないような印象です。

コードの機能性の薄さも効果的に働いている印象です。

多分「初恋」自体がそういうアルバムで、重い曲と軽いタッチの曲とで上手くバランスを取っているんですよね。

個人的にはやはり「Fantôme」の方が好きなアルバムですが、やはりここでも進化を感じさせるんですよね。

まだ「初恋」の曲については書くつもりですが、やはり良く出来たアルバムだと思います。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。