和声⑦
どんどんテーマから外れているような気もしますが、流れで書いているので、こんな感じで今日もいきたいと思います。
で、今日は調整崩壊後(ちょっと大袈裟、というよりかなり大袈裟ですが
の世界でも音楽を「和声」の世界に回収しようとする考え方があります。
「中心軸システム」というものです。
自分自身何度も触れているし、かなり有名な理論です。
まず大前提として、根音が同じ和音の機能は同じとされます。
かなり強引な発想と思われるかもしれませんが、意外とこれ、実感と合っているんですよ。
実際に同主調の和音を使うことは多いですよね。そう考えると特別不自然な考え方とは言えないでしょう。
その上で、ある音を基準として完全5度上に右から並べていくと13回目には最初の基準とした音に戻リます。でこれを円にしてみます。
そうするとその円は根音で12等分された形となります。
で、この円の十字に当たる根音を持つ和音を同じ機能とします。
そうすると、12の根音を持つ和音は3つの機能に集約されます。
ちょうどT、SD、Dということになる訳です。ちなみに基準とした和音をTとした場合、完全5度上の根音を持つ和音はD、完全5度下の根音を持つ和音がSDとなります。
CをTとした場合、GがD、FがSDとなります。
まあこれは普通ですよね。
で、この理論だとⅢはドミナントになる、これも実感としては正しいでしょう。
そして、この理論からすると、全ての和音は機能的和音となり、「和声」の世界になってしまうんですよ。
まあ実際にそう聴こえるとは限りませんが、ある意味「和声」の復活とも言えなくはない。
この理論に関しては異論のある方も当然いらっしゃると思います。ただ5度圏で音楽を考える、という手法は他にもあるので、それほど滅茶苦茶ではない。
この点については明後日記事にしたいと思います。
とにもかくにも、一つの発想としては面白い考え方だと感じています。
明日はこのテーマは一旦中断し、少し違った記事を書きたいと思います。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。