YouTubeでの音楽活動57
昨日取り上げたコメントの書き方、一昨日の話と矛盾しているように捉えられるかもしれません。
こんなコメントであれば、音楽の知識が無くても書けるでしょう、という話です。
ただ、それは違うんですよ。例えばその作品が特定のミュージシャンの影響下で作られたとしても、その特定のミュージシャンのことを知らなければ気付きません。
だからそのコメントにはたどり着けません。
そして、その作品が「独創的」かどうかと言うと更に話は複雑になるんですよ。
「独創的」ということは、これまでの音楽の文脈からその作品が離れていることを知らなければ、実は書けないんですよ。
だから「音楽的な知識」なり「音楽的背景」を理解する必要があるんですよ。
はっきり言って、世の中の音楽は全て「音楽の文脈」の中からしか作られていません。
和声にしろ旋法にしろ、それがオリジナルであるということはまずありえませんから。
作品というものは必ず「先行者に対する一つの答え」として提示されるものです。
だから、音楽経験の少ない方は、それなりのコメントしか書けないんですよ。
もちろん小難しいことを覚える必要がある、などと言おうとは思いません。
それほど難しいことではなく、ただ単に音楽を沢山聴く、それだけです。
それがコメントに奥行きを与えるんですよ。
だからこそ「音楽理論」とは違った意味で「音楽的知識」や「音楽的背景」といったものが必要になるのかと。
結構音楽をやる上で、「聴くこと」って軽視されやすいと思います。
ただ、やはり音楽の幅が広い方は必ずと言っていいほど、音楽を大量に聴いています。
意識をしているか、いないかはあまり関係ありません。
そういうものを身に付けていると、やはり音楽の聴き方が変わってくるし、それが音楽活動を行な上で、必ず糧になるはずです。
音楽を聴くことって、実は非常に重要なことなんですよ。
ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。