アレンジの時代性⑦

今読み返すと、どちらかというと今までの話は「J-POP史」に近い話になっていました(汗)。

やはりアレンジの話をしなければいけませんね(笑)。

まずは大きな話からしたいと思います。

技術的な問題も大きいと思いますが、80年代以前の曲は「楽器が目立ちすぎ」なんですよ。

何故イントロでそんなにストリングス一生懸命弾くんだよ、みたいなアレンジも多いですし、これだけ楽器弾いてます、的なイメージが強いです。

やはり「ヒト」に頼る部分が大きかったんだと思うんですよ。ただある90年代位になると、サンプリング音源が充実し、多用されるようになります。

そうなると、「楽器弾いてます」みたいな感じで主張すること自体が無意味になってきますから。

過剰に演奏を聴かせる必要が無くなったんですよ。本来楽器演奏自体が音楽の目的ではない訳で、「音楽作品を聴かせる」という本来の音楽の姿に戻ったんだと思います。

もちろん生演奏の「意味」が無くなった訳ではありません。但しこの時点で「二流」は淘汰されていきます。二流に弾かせる位ならDAWの方がずっと「上手く」作れますからね。

今求められているのは「自己主張が控えめで、確実に仕事をこなせる人」です。ものすご~く楽器が上手ければ別ですが、そんな人はプロでも一握りです。

で、楽器が目立たなくするアレンジをするようになった、という感じでしょうか。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。