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昔好きだったものは手の届かないほど遠く

こんばんは。bluebonnetのmayaです。

好きな音楽は。
好きな映画は。
映画はよく見ますか。
どんなジャンルが好きですか。


これらの質問に即答できますか?

訳あって馴染みの美容院とは別の美容院に行ってみたところ、
若いスタイリストさんに聞かれました。

う。。。。。

なんと!これでは会話が全く続かないレベルで思い浮かばない。

「育児で全然聞いたり見たりできなくて。」
と返すと、
「昔はどんな音楽を聴いてたんですか?」
「どんな映画を見てたんですか?」
と返ってきた。

う。うーーーーん。

いやいや、音楽だって映画だって聴いたりしてたのに、上手く返せず。

自分でも信じられないくらい遠い記憶になっているように感じた。
好きなものが思い出せないなんてある?!

そもそも、初対面の方に心を開こうとしてないブロックも感じたが、
好きなものの話なんだから弾むはずだよね。ごめんなさい。
と、申し訳ない気持ちになる始末。

帰りながら考えてみた。

第1子を妊娠してからイヤホンをして道を歩くのが怖くなった。
何かあった時に身を守れないと思い、ながら歩きをやめた。
出産してからも同じく、イヤホンはもう何年も着けていない。

音楽が趣味と呼べるほど、音楽に詳しくない私でも、
それなりに流行りの歌や好きな音楽を聴いて、
そんな些細な時間は生活に潤いを与えてくれていたのに、

”イヤホンを着けて音楽を聴きながら移動する”

たったそれだけのことができなくなったことが、
当時の私には大きな衝撃だった。
自分の”好き”はどんどん後回しになっていった。
そして、すぐに思い出せないほど遠い場所へ。。

けれど、そんな衝撃もいつの間にか当たり前の日常となり、
家でも車でもディズニー、一択。
流行りの曲なんて、年末の音楽特番や紅白で知る。


いつかまた違う日常が当たり前に変わる。
それでいい。
四六時中聴いてるディズニー音楽も、
聞くだけで今日の日を思い出して泣けてくると思う。

ただ、本当にごめんなさい。
美容師さん、会話が弾まなくて。
でも、音楽も映画も好きだったんだから。
すぐ思い出せないけど。




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