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正義の味方より、悪役の方が素敵じゃない?

幼稚園児の頃から悪役が好きだ。白雪姫の継母、眠り姫の魔女、戦隊ものの悪役女性、アンパンマンのドキンちゃん(笑)……。

正義の味方は、普遍的な正義や道徳に縛られているけれど、悪役はそうじゃない。自分なりの信念、美学、哲学を持っている。自分の頭で考えた、世間なんて無視した、圧倒的な美意識。

…なんてことをさすがに幼少期には考えていないけど今はね。

悪役はルックスも魅力的だ。私の見ていた時代の戦隊ものやプリキュアでは、悪役女性は大体セクシーで美しい、派手でダークなメイク。正義の味方は純粋で清楚、可愛らしいルックスをしていた。大抵の小さい子はそうだと思うけど、同性のヒーローやヒロインに「ああなりたい」むしろ「私はあの子だ」というやり方で憧れるものだ。幼少期の私には悪役女性のルックスのほうが魅力的に思えたからそれもあって好きだった(もちろん悪役男性も素敵)。

内面が複雑で繊細で心を寄せられるだけではなく外見も美しいなんて最強じゃない?

なんてことを、金獅子賞の映画『ジョーカー』みたいなあと計画しながら考えていた。

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