誕生日の心は雨模様

今日は僕の誕生日。おめでとう自分。

というわけで1週間前の続き、2回目の心療内科に行ってきた。




先週薬をもらってから1週間、比較的食生活はきちんとしていた気がする。薬もある程度きちんと飲んでいた。6月頭よりは人間らしい暮らしができていたように思う。
ただ、心の調子がよくなったというわけではなかった。なんのやる気もない無気力状態になることは相変わらずあった。

まあでも先週よりは元気な状態で病院に行った。



今日はめちゃめちゃ人が多かった。30人くらいいた気がする。
前回よりも心に余裕があったので、どんな人がいるのか少し見回してみた。
多分年齢層は僕ぐらい(20代前半)が一番下でかつ一番多い気がした。上は40代くらいの会社員、主婦っぽい人までいた。ただ一つ言えるのはみんな普通の人間だってこと。変わった人なんていない。

スーツを着た会社員。
金髪のミュージシャン風の女の子。
スポーティな格好の活発そうな男の子。
眼鏡をかけた落ち着いた可愛らしい女性。

むしろ個性に溢れてるって感じだった。みんな心に悩みを持っているんだって思うとなんかちょっと嬉しかった。



今日の1番のイベントはカウンセリング。
カウンセラーの人との30分のお話。僕は何を話そうかをぼんやりと考えながら、緊張しつつ待っていた。

名前を呼ばれ、向かうとそこにはやはりおっちゃん。カウンセラー = 女性っていうのも偏見みたい。コロナ対策のビニール仕切り越し、区切られたスペースに二人座った。




そして30分。長いようで短く、短いようで長かった。




カウンセリングは終わった。





結果、病んだ。




30分前の自分よりも病んだ。終わった後の待合室でちょっとだけ泣いた。






「対面じゃないコミュニケーションが苦手」「新しいコミュニティ(研究室)なのに、オンラインなのがきつい」などから始まり、最終的には「僕は誰からも嫌われたくない」「HSPで人付き合いが怖い」という話までいった。そして「それは現実的に無理だよ、些細なことで相手はあなたを嫌ったりしないよ」的な感じで締まった。


そんな感じ。内容がくそ薄っぺらい。カウンセリングにも意味はなかった。おまけにおっちゃんの声が結構デカくて終始ストレスだった。HSPであること言ったのに。HSPが音に敏感なの知ってるでしょうに。





でも、僕が病んだのはカウンセリングの内容どうこうじゃない。

カウンセリングを通して自分を見てしまったから。





正直、カウンセリングで自分が話したいことが話せた感はなかった。よくわからない方向に話が進んでいくのに乗っかるだけだった。改めて自分が話したいことを考えると心の奥からいろんなものが出てくるのに。

思い返せば、信頼できる長い付き合いの友人にさえも、話したいことを全部吐き出したことはないなと思った。もちろん親にも。




ここで僕はふと感じてしまった。

「自分の心の内を何もかも吐き出すことはもうできないかもしれない」と。




もしかしたら自分は辛いと思い込んでるだけ??
もしかしてみんなこれくらいの痛みは感じてるわけ??
これくらいの辛さは抱えて当然なわけ??

とか思った。僕の感覚では、誰かの胸に泣きついて何もかもぶちまけたい気分なのに。


できない。僕は相手が誰だろうと自分をさらけ出すことができない。
人と話す時点でフィルターをかける癖がつきすぎた。もうかぶったお面を取り外せないみたい。


カウンセリングを終えてものの数分でここまで思考が回った。
どうしようもなく悲しい気分になって涙が出てきた。
ありのままの自分を受け入れてくれる場所ってこの世にあるのかな。




カウンセリングの後、一応診察もあったのだけどほとんど話が入ってこなかった。
心理テストとかの結果も言われたけど、中程度抑うつ状態だって。ふーん。
一応2週間分の薬をもらって帰った。今日は2000円ちょいだった。




びっくりするくらい心が死んだ状態で帰ってきた。
多分もうあの病院には行かないだろう。別のカウンセリングを受けにいくかどうかは今悩んでるけど、意味がないような気もしてきた。


帰りがけによったコンビニで食料とかを買ったのだけど、帰り道の途中で袋の持ち手が切れて、雨の中地面にぶちまけるなんてこともあったよ。ハッピーバースデー自分。







自分の弱いところもクズなところも何もかも全部吐き出すことって簡単じゃないみたい。どれだけ一緒に過ごしてきた友達でもどこかで疑う自分がいる。人を信用できないってもう悲しい。かと言って赤の他人に話すこともできない。どうすることもできない。





もう人に頼って生きるのは無理かもしれない。どうしようこれから。
何に頼ればいいかな。