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中年看護師が企業転職のためにやったこと

1.はじめに

 35才以上の人材の未経験分野へ転職活動は長期間かかることが一般的です。なぜなら、即戦力の人材がほしいという企業のニーズを満たすことができず、企業は未経験35才以上の人材を雇用して、業務に慣れるまでの数年のためだけに投資しにくい実状があるためです。

※年齢が若ければ成長することを見越してポテンシャル採用という形をとることもあるそうです

 私(30代後半)は臨床看護師と非常勤保健師としての経験しかない中、未経験分野である一般企業への転職を志していました。しかし、転職活動が難航したため、準備から内定までに約1年間要しました。

 この一年間、転職のために様々な準備をしてきました。今回、私の経験を書き記すことで、一般企業への転職に関心のある看護師さんの参考になればと考えています。

2.私のキャリア

 参考までに簡単に私の経歴について記載します。

 4つの病院で臨床看護師として合計12年経験しています(経験診療科:小児科、消化器内科、消化器外科、泌尿器科、救急、耳鼻咽喉科、呼吸器外科)。※途中、英語を学ぶために、ワーキングホリデーやバックパッカーを1年経験しています。

 最後に勤務した大学病院を退職した後、公衆衛生大学院で公衆衛生を学びました。

 大学院在学中に非常勤保健師として保健所、健康保険組合の業務に従事しています。さらに、新型コロナウイルス関連の業務として積極的疫学調査、ワクチン接種業務、電話相談事業、新型コロナウイルス軽症者ホテル業務など担当していました。

3.転職の準備

 転職に向けて実際に行った準備について記載します。

①転職エージェントに登録

 転職エージェントに登録すると、非公開求人の紹介や転職に関して多くのサポートを受けることができます。実際に私が登録した転職エージェントを下記に記載します。
・マイナビエージェント
https://mynavi-agent.jp/

・DODA
https://doda.jp/

・JACリクルートメント
https://www.jac-recruitment.jp/

・リクルートエージェント
https://www.r-agent.com/

・ビズリーチ
他多数

 他にもいくつかの転職エージェントに登録しましたが、大手のエージェントに関して言えば上記の通りです。複数社登録して、多くの転職エージェントの担当様とお話しして、自分に合ったエージェントを利用するといいと思います。私の場合、最終的にJACリクルートメント経由で内定を勝ち取りました。

②履歴書・職務経歴書作成(証明写真)

 求人案件に応募するために履歴書と職務経歴書を作成しました。履歴書と職務経歴書はDODAのホームページから取得しました。

https://doda.jp/guide/rireki/template/

 照明写真はカメラのキタムラでプロのカメラマンに2000~3000円くらいで撮影してもらいました。転職活動でインスタント照明写真はあまり使用しない方がいいらしいです。

 この段階である程度、必要書類を作成しておいたので、後々の活動が楽になりました(応募企業に合わせて志望動機を変えるだけで済むため)。

③資格取得(TOEIC、第一種衛生管理者免許)

 少しでも書類選考の通過率を上げるためにいくつかの資格を取得しました。TOEICについては1年間に4回受験しました(700点台後半)。また、保健師免許を保持していたので、第一種衛生管理者免許も取得しました。

 実際、面接の際TOEICのスコアや衛生管理者の資格について評価されたこともあったので、多くの資格を取得しておいてよかったと思います。

④企業研究
 応募企業について調査しました。調査内容としては企業理念、事業内容、従業員数、推進事業など多くのことをホームページなどから調べました。また、転職口コミサイトから過去の内定者からの口コミなども参考にしました。

⑤面接対策
 実際10社くらいの企業の面接を受けました。面接を受け始めた最初の頃は対策をしていなかったため、上手く回答することができませんでした。対策していない=自分の考えをまとめきれていないということなので、先方企業には大変失礼な対応をしていたと反省しています。

 そこで面接対策として、実際に考えたことを下記に記載します。

・転職の軸
 自分はどのような仕事・業種に就きたいか?

・志望理由
 応募企業を志望した理由について検討しました。企業の業務内容やミッション・ビジョンと絡めて意見を述べれるよう準備しました。

・自分の強み・弱み
 自分の性格で強みだと思える点、逆に弱みと思う点さらにその弱みをどのように克服・カバーしているか?など

・業務上の成功例・失敗例
 これまでの仕事で成果を挙げた事例について(どのような問題に対してどのような介入をしたか?どのようにステークホルダーを巻き込んだか?)。また、失敗した事例についても検討し、その失敗をどのように乗り越えたかなど考えました。

・キャリアビジョン
 応募企業に入社して数年後にどのような人材になっていたいか?どのような業務に従事していたいか?社会に対してどのようなインパクトを残せる人材になっていたいか?など検討しました。

・企業で何をしていきたいか
 応募企業に入社して最初にどのようなことをしたいか検討しました。

 面接対策については考え始めるとキリがないのですが、対策を進めるにつれて自分の考えがはっきりしてくるので対策してよかったと思います。

4.実際の転職活動の流れ

 転職活動の流れは「応募企業へ応募」→「書類選考」→「一次選考」→「二次選考・適性検査」→「最終面接」のことが多いです。企業によって選考回数が違いますが、多くの企業が2、3回面接機会がありました。

 その理由は、複数の面接官の目を通すことで真の求職者の考え・人格などを評価するためらしいです。

 看護師の病院採用のほとんどが1回の面接で済むことが多いですが、一般企業の場合選考回数が大きく違います。

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5.おわりに

 転職活動は人によっては長く辛いものです。私も活動中はなかなか内定をもらえず「社会に必要とされていないんじゃないか?」と思っていました。

 しかし、応募企業から内定をもらえなかったとしても、その中途採用案件にマッチしていない人材であっただけで、社会のどこかには私を必要としている企業があると信じてメンタルを保っていました。

 私の経験がこれから転職を志す看護師さん達の参考になれば幸いです。




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