映画「怪物」みました

こんにちは。
是枝監督の作品は「そして父になる」以来見ていない私です。
時代に乗るのがマイペース過ぎて、なんと、
あのパラサイト半地下の家族をつい最近やっと観て、おもろいね!ってなってたところです。笑
※怪物まだ観てない方はご注意下さい。ブラウザバックなどなど。

本題です。一言でいうと、
なんか一流のホテルビュッフェ堪能したみたいな感覚です。
一流すぎて、普通の感想抱けないというか、
庶民の感覚では
好き嫌いとか、面白い面白くないとかの次元じゃなかったです。

まず、キャスト陣一流すぎませんか。
まあ、是枝さんのだからそりゃそうなんでかょうけれど、にしてもです。
主演の安藤サクラ、永山瑛太、中村獅童、、高畑充希が出てたのも嬉しポイントです。(わりと大好き)敬称略です。
そしてやっぱり田中裕子!い~い役やってますねえ、、怪しくも母性を感じさせたりさすが。

逸れましたが、あと庶民の感覚からわかったことは
怪物っていうのがいろんなものを指してるのがこの映画の面白い所なのかな、と想像しました。(あえてまだネットの考察はみないでこれを書いてます)

1つは、人それぞれ立場によって悪≒怪物が変わるよーということ(≒←これ使うと賢そうじゃないですか?)
最初安藤サクラ母の視点で、子供が担任に暴力うけて、職員たちもまともに取り合ってくれないひたすら最低学校、転校しかないじゃん!に同意。でしたが、、
そのあと始まる瑛太演じる担任の視点で、ガラリと裏切られます。え!そういう系?
ここで、タイトル回収がすでにできてしまいます。
これじゃあ今度は、安藤サクラ母がモンスターペアレントみたいやんけ!
まあ実際安藤サクラ母は間違ってるわけじゃないのですが。。
こんな調子で様々な角度で映していき、いろんな事実が明らかになっていくので前のめりでテンポよく楽しめます。

悪いやつを挙げるとしたら、星川より君の父親くらいか。先生を犠牲にした小学校も悪と言いたいところです。
まあ現実もこんなもんなのかもしれないですが。綺麗事は言ってられない、優先事項は学校の信頼や存続の安泰なのでしょうから。
小難しいことはもうこの辺にして、
とにかく衝撃を受けたブラボーな演出があったのです!!

最初の方でなんだか不穏な雰囲気で流れていたぶおおーーという出港の音みたいなもの。
あれ、最後の方で校長先生と湊くんが音楽室で吹いていたやけくそのホルンとトロンボーンだったんですよね!?(そうだよね?)

誰にも言えないことは、吐き出すんだよ

と言われて吹いた、やけくそみたいな音が、
ちょうーーど良く、不穏な音色になってたんですよ。ハヒャアーー。やられた。

一流のもの体験できたなー
観といて損はないなー という感じで、充実感ありました。

とりあえずこの辺で締めたいと思います。
また追加あったら更新予定です。


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