フィンランド滞在記⑯

⑯クオピオ～ユヴァスキュラ

クオピオ最終日の朝。
朝７時頃目覚めたものの、バタバタと動く気になれず、
家に居ることにしました。
ゆっくりシャワーを浴びて、朝食をとって、コーヒーを淹れて。
この時間が贅沢な贈り物です。

お昼前、チェックアウト。バスセンターへ向かいます。
行き先は再びユヴァスキュラ。
９月１４日にヘルシンキで予定があるので、
今まで来たルートを戻る形になります。

正午ごろ出発し、１４時過ぎにはユヴァスキュラに到着。

この日はホステル。
市街地へ行って、今度は西へ向かいます。

途中見かけたのがこのオブジェ。
「パックマンのパワーえさ」にしか見えない。。
前回の「ロウリュストリート」に続き、「フィンランド珍百景」に認定。
ユヴァスキュラは、珍百景の宝庫なのか。。。

途中、美しい場所に出ました。

このイチョウ、すごく鮮やか。ずっと見とれてました。。

２０分ほど歩いてホステルに到着。
どうやらカフェ併設らしく、多くのお客さんで賑わってました。

カフェのレジに行って、チェックイン。
受付のお姉さん「ようこそ！あなたはドミトリーの予約だけど、今のところ、この部屋の予約は貴方一人よ！ツイてるわね！」
あっきー「やったー！」
お姉さん「あ、でも、今の時点では…だからね＾＾（あとで予約が増えたら相部屋になるかも）」

カフェを出て、ホステルエリア（施錠つき）に移動。
キッチンや広間もあり、寛げそう。
地下には洗濯機エリアやシャワーブースも並んでました。
階段を上がったらドミトリーエリア。
部屋ごとにフィンランド語の単語がついてます。

僕の部屋は「Kirja」。
「本」っていう意味ですね。
お部屋はこんな感じ。

さて、荷物を置いてベッドに横になり、
どうしようかなーとスマホで地図をチェック。。
とりあえず、湖周辺を歩いてみることにしました。
市街地の南側にあり、徒歩１０分くらいで湖に出ます。
うーん、いい景色。。。

湖の周囲にはジョギングする人、サイクリングする人も。
あと、大学の敷地も横切りました。
きれいな建物です。
FUJITSUがあったのはびっくり。
共同研究でもしているのだろうか…。

ぐるっと周回してバスセンターの近く、VRの駅に到着。
さて、これからどうしようか…。
夕食にするか、それとも他のことをするか…
ここで一つ思い出しました。

この街には公衆サウナがあることを。
私のフィンランド師匠、こばやしあやなさんのSNSで見た投稿を思い出しました。
今年からユヴァスキュラにも公衆サウナが営業開始したと。
で、チェックしたところ、ちょうどこの日は男性が入れる営業日！
うん、行くしかない！

ところが、どんなに検索しても交通手段が出てこない。。
出てくるのは徒歩（６０分）のみ。。。
「うーん。。。あー。。。せっかくだ！行ってみよー！」

というわけで、テクテク歩きました。
せっかくなので景色を楽しみながら。

街中では学生が多かったかな。
（帽子やつなぎを着ているのですぐ分かる）
あと、なぜかコスプレが多かった。。
（ピカチュウが何頭かいました）

日が暮れ始めた頃、目的地のすぐそばまでやって来ました。
…が、建物が分からない。。。
うろちょろしていたら、
通りがかった老夫婦が話しかけてくれました。
「どうしたの？」
「（スマホ見せて）ここ、行きたいんです。サウナ。」
「ああ、それならあっちよ」
「ありがとうございます～」

指さされた方面へ歩く。。が、それでも見当たらない。
「この辺か？」と道を歩いていると、ある建物から男性が。
「おーい！、サウナ探してるのか？」
「はい、そうです！サウナ！！」
「それならここだ！おいで！おいで！」

…実は、滞在中、このパターンが多くありました。
「サウナの近くでアジア人を見つけたら日本人だ、招いてやれ」という御触れが回っているかのようです。
実際、フィンランドのYle（日本でいうNHK）でも「最近、サウナ目的で日本人がやって来ている」というニュースが流れたことがあり、知る人は知っている感じです。
（他のフィンランドサウナアンバサダーや現地に住む日本人の皆さんのおかげですね）

このサウナの名前は「Hakalan Sauna」（ハカランサウナ）
この夏（６月）にオープンしたばかりの新品（？）です。

フィンランド人男性が２人いました。
二人共このサウナを作ったメンバーとのこと。
設立・運営し、自らもお客さんとして入るサウナ。

更衣室にはこばやしあやなさんの本「公衆サウナの国　フィンランド」が置いてありました。さすが。

ここは設備が最新鋭でした。
まず、このシャワー。

見た目もおしゃれですが、
つまみをひねると水の出方が変わります。
上からウォーターピラーのように出てきたり、
正面から真横にシャワーが出てきたり。

そして、このサウナストーブ。

２５０ｋｇのサウナストーンを積んでるとのこと。
サウナ室に入って寛いでいると、２人も入ってきてくれました。
サウナ談義をしてくれたり、近隣の良いサウナを教えてくれました。
ここにやってきた日本人は、僕で４人目らしいです。

ほどよく温まって外気浴。建物の外へ。
ちょっと寒いかなーと思ったら、ジャグジーが準備万端。
日本のお風呂よりも温めで長く入っていられます。

このジャグジーもなかなかハイテクで、ボタン一つでバブルジェット、そして色が変わるライトアップ機能がありました。

ジャグジーから建物に戻ると、入り口にワンちゃんが待機。
飼い主さんを待っていました。大きいですが、すごくお利口。
かわいいです。

しっかり汗をかいて、スッキリ！
２人にお礼を言って握手して別れました。

手招きしてくれたり、一緒に入ってくれたり、サウナ紹介してくれたり、とても親切な２人でした。
本来フィンランド人はシャイなので、ここまでしてくれることは滅多にないはず。
僕は、遠路はるばるやってきたアジア人を歓迎しようという２人の気持ちに気づいていました。

だからしっかりお礼を伝えました。
宿に戻って、食事をして、睡眠タイム。
この日のドミトリーは最後まで貸切状態でした。。