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初恋という狂気の日々 第十二章

第十二章 ギャップ萌え

5月下旬頃だろうか 小6の時に遊んだ面子でまた集まった

そこで各々のクラスの印象だったり、自分達のポジションについて話題になった

そこで 彼女が優等生ポジションを確立したことが話題となった時に 面子の一人(友人Aとする)が発言した

友人A「お前と同じ部活にいて俺と同じのクラスの温厚さんってスゲーよな 優しいし富裕層の家庭だから教養深い よく仲悪さん ラジオさんと話してるよ(
この二人は第八章〜第九章辺りで登場済)」

以下 この富裕層産まれの優秀な女子生徒を温厚さんと表記する
※温厚さんは後々にも登場する重要人物ので紹介は後回しにします

そうすると彼女は「そうだよね!温厚ちゃん 本当に優しいし素晴らしい人だと思う!」

私はそんな凄い人がいるものなのかと関心する一方で、今では本当に愚かな判断だと反省しているが
仲悪さんと話してると聞いて何となく温厚さんに対して忌避感を覚えて批判的な目線で見るようになってしまった
改めて思うが、恥ずかしいコトである
 

そうして時間となり彼女と一緒に帰った
そうすると彼女が喋り始めた
「まさかうちのクラスがここまで切り替えメリハリの無い連中ばかりとはねぇ……呆れる日々だわw 」
私も薄々そう思っていた部分はあったので大いに共感した 

そうして数分歩いてると向かい側から犬の散歩をしてる方が現れた 

そうすると彼女はいきなりソワソワしだし、私の後ろにびっしりとしがみついた まるで猫が木にしがみつくかの様に…
急過ぎたので、状況が理解しきれず困惑する思いと同時にここまで密接になれて嬉しい気持ちが頭の中を交差する 

「私……犬にトラウマがあるの……だから その…前にいてほしい お願い…」

 詳しくは覚えていないが、昔 噛まれかけたとか そんなんだった気がする

頼られるだなんて思っていなかったし、さっきまでキリッとしていた彼女がここまで弱々しくなるのかと驚く気持ちもあった

しかし頼られたからには、自覚を持ち しっかりと彼女の前をゆっくり歩き 難なく犬とすれ違った

そうして家に帰宅した

私はあの時見せた 彼女のテンション差が忘れられなかった
いつもは毅然とした態度の彼女が、弱々しく守りたくなる表情をするとは思っていなかったし、何よりその姿がとても可愛いと感じた
こうして私はギャップ萌えという現象を経験して彼女をより好きになってしまったのである 

そして このギャップ萌えがより狂わせる要因となるのだが……
この記事時点での時系列 中学1年生 5月〜6月頃 出会って約3年以上

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