【中秋の名月】関東と関西では月見団子が違う!?和菓子のひみつ
こんにちは。しげです。
本日、2020年10月1日は中秋の名月!
空に、食べちゃいたいくらい丸いお月様が浮かんでいますね。
旧暦において秋は7,8,9月。
そのため、昔の人は真ん中の8月15日のことを「中秋」と呼び、その晩に上がる満月を「中秋の名月」として楽しんでいました。
そのならわしは新暦となった今も続いています。しかし、旧暦と新暦にはズレがあるため、現在では1ケ月と少し遅れた9月や10月です。
今年の中秋の名月は10月1日。(2回目)
そう、本日です!月見と言えば、欠かせないのが月見団子。
この月見団子のお供え物は、江戸中期ごろから始まったとされています。(Wikipedia参照)
そんな月見団子ですが、関東と関西で見た目が違うというのを知っていましたか?
玉華堂 月見団子(HPより引用)
関東の方はよく見るまんまるで中にあんこが入ったお団子。
永楽屋 月見団子(HPより引用)
関西の方は楕円形のお団子で、側面があんこで包まれています。
なぜこんなにも形が違うのか。
関東の月見団子ですが、こちらはその形の通りまんまるのお月様のような形をしています。数は15夜には15個。13夜には13個というのが一般的ではありますが、地域によって差があるようです。(最近では核家族化などもあり、簡略化された5個で販売されているのが多いみたいです)
さて、関西の月見団子ですが、なぜか楕円形。本当の理由は定かではないですが、第13回全国菓子大博覧会(1954)で京都の和菓子仲間が楕円形の月見団子を考案したことで、関西を中心に広まり、定着したらしいです。
楕円形には「雲がかかった月を表している」という説や「里芋を表している」という説などがあります。
雲がかかった月というのはあんこが雲で団子が月ということで、非常に分かりやすいです。しかし、里芋はどこから出てきたんだ…!!!というツッコミが多くありそうですね。
その理由はというと…
中秋の時期は月見が行われる以前より、里芋の収穫祭がある地域が多かったという。その収穫際のお供え物が里芋であり、これが月見の行事と混ざりあったことで、月見にも里芋が供えられるようになったそうです。
実際、中秋の名月のことを「芋名月」と呼ぶこともあるのだとか。
里芋をお供えするという名残から、関西の月見団子の形は「里芋を表しているのかもしれない」という説があるのです。
そういったことを知ると、なんだか関西の月見団子の方がお月見のお供え物として相応しい気がしてきますが、どちらが正しくてどちらが間違っているというのはないように思います。
こういった同じお菓子でも東西によって形が違うのは面白いですね。まるで桜餅のよう…(笑)
僕は関西出身ですが、今年は関東の月見団子をいただきました。(抹茶も満月のように泡をいっぱい点てました)
今年の中秋の名月「関東の月見団子を食べた!」という方は、来年、関西の月見団子を取り寄せてみて食べてみるのも面白いかもしれませんね。(その逆もしかり)
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?