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みかんの皮でお掃除用シトラスピールビネガーを作ってみよう

20代の頃、フランス人の友人のおばあちゃんが、台所の流し台やお風呂の浴槽などを、重曹を水と合わせてペーストにしたものをレモンの皮で擦ってきれいに掃除をしているのを見て目を丸くしたことがあります。

私は高度成長期をけっこうな量の加工食品と化学物質に囲まれて育ち、洗剤や化学物質を使わない生活を、大人になって自活するまで意識することはありませんでした。

そのフランス人の友人ファミリーの中で見た、昔ながらの暮らしかたは、今につながる原点となる経験のひとつになりました。

自然環境に影響を与えにくい、”グリーン”クリーニングは、重曹、塩、クエン酸、お酢といった家庭にあるものを利用して簡単にできるものばかりだし、自然派初心者の私にも敷居が低いように思われます。

そこで先日、お掃除用のお酢をみかんの皮で作ってみたら、なかなか良いので、レシピをご紹介したいと思います。

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シトラスピールビネガー

用意するもの

● 柑橘系果物の皮(レモン、オレンジ、グレープフルーツ、みかんなど)

● ガラス瓶

● お酢(掃除用なので安いのでOK)

*オプション1 ローズマリーの枝を一緒に漬け込むとおしゃれな感じに。

*オプション2 ユーカリやティートゥリー精油をできあがり時に添加すると抗菌作用が高まります。

作り方 

1.柑橘系フルーツの皮を淵までガラス瓶に入れ、皮がかぶるまでお酢を注ぎます。(皮をぎゅうぎゅうに詰めると出来上がりが減ってしまうのでそこそこで)

2.2週間寝かせて完成。皮を布などでこして、クリアになったお酢を掃除に使います。

使い方

シトラスピールビネガーは、水を1対1の割合で薄め、お好みで精油を添加し、スプレーボトルに入れてマルチパーパスに使うことができます。

また、タイルの汚れなどには重曹と混ぜてクレンザーとして使うこともできます。

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机やキッチンカウンターなど、日常の拭き掃除にちょうどよく、匂いもキツくありません。

私は猫を飼っているのでペットが舐めても毒性がないのも良いです。

柑橘系果物の皮に含まれるd-リモネンという成分は脂を分解する作用があるため、酢の抗菌作用と合わせるとハウスクリーニングに最適です。

私はオーストラリアのユーカリ精油を添加しましたが、精油の持つ抗菌効果を狙ったのと香りが良いことに加え、オーストラリアではユーカリ精油がどこのスーパーでも薬局でも手に入りやすいから。

ユーカリは伝統的な自然の抗菌剤として、ごく一般的に使われているのです。

日本ならレモンやベルガモットの精油など、レモン ON レモンの組み合わせも爽やかだと思います。

我が家ではふだんは有機野菜と果物を近所のファームに配達してもらっているのですが、レモンやオレンジやライムは皮まで料理で使い切ってしまい、白いところしか残らないのですよね。

でも、みかんの皮はコンポスターに入れるだけだったので、ゼロウェイストを目指すものとしては、堆肥にする前にもうひと活用できるのは嬉しいかぎりです。

日本は夏みかんやレモンも出回る季節だと思うので、無農薬でワックスフリーの柑橘類が入手できたらぜひ試してみてくださいね!

(文: 前田アンヌ)


(注意!)私の住むオーストラリアの水回りエリアのほとんどは日本のようにコーティングがされていないのでどこでも使えますが、日本の進化したトイレやお風呂場などで使う場合は、傷がつかないようにあらかじめチェックすることをお勧めいたします。






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