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Healing Foods 癒す食

こんにちは。自然派暮らし初級者でオーストラリア在住の前田アンヌです。

今回は、いつもの自然派の暮らしの工夫から離れて、本業の自然療法の食養生についてちょっと書いてみたいと思います。

というのは、季節の変わり目に差し掛かるのもあってか、私の周りで体調崩す方が何人かおられて、食養生が話題になる機会が重なってあったのですよね。

その時にいろんな質問をもらって、食養生って意外と難しく考えられているんだなぁと思い、そのあたりやさしく解説できたらいいなと思いました。

私たちは食べたものでできている

日本語で食養生と書かれていると、漢字だし難しそうとか、複雑そうとか思われるかもわかりませんが、実はとっても簡単で、より健康になる食べ方の智恵のことです。

「病の予防としての食べ方」と「病になったときに何をどう食べるか」とふたつの側面がありますが、共通するのは根底に『食物を薬として扱う/食物で体を癒す』という考えがあること。

身体は全体で機能するものだけれど、人は食べたもので出来上がっていることを考えたとき、食物を薬と捉えて身体を回復に導くって、とても納得がいくと思いませんか?

食養生はどこの世界にもある

豪欧米でも、日本でも中国でもインドでも、それこそ世界中の各家庭に必ず食養生の知恵はあるし、どの人も動物的直感的に持っている部分も多いように思います。

体調崩したとき家族が作ってくれるお粥なんかは、環境的に学んでいく食養生なわけですが、口内炎が続いたときに「生野菜を食べた方がいい気がする」感は、身体がストレートに直感に訴えている場合でしょうか。

インドのアーユルヴェーダ、中国伝統医療、ユナニ医学、和漢方など、系統だった伝統医療を礎にする国では、それぞれの考え方で独自の食養生のやり方を実践します。

それぞれの伝統医療についてたくさんの本も出ているし、それらの知識に沿って食養生を実践してみるのも面白いですよね。

どのやり方が正しくて、どれが一番良いとか、どれが一番効くとか、決まりは別にないので、自分に合っているかどうかを基本にして選んでください。

未来の身体を作るのは今の自分の選択

自分のクリニックでみた中でいえるのは、育った文化圏の食品食材は身体的にも精神的にも個人に大きな影響があるということです。

それは食べ物が感情に深く結びついているからというのもあるし、特定の食品で体を癒してきたという事実がその人の身体に深く記憶されているものだから、でもあります。

いまの自分の現実に合っていない食事で調子を崩すこともあるわけで、身体が現在本当に必要なのは何か、感情を抜きにして冷静に分析してみる必要があります。

ちなみに表面的な感情が欲しがるものはたいてい、身体はまったく必要としていないものばかりです。

自分に騙されないように。

すべては自分の体に合っているかどうか

予防としての食養生のやり方は、マクロバイオテックだとかローフードだとか、それこそ山のようにありますので、実践して体感するのがいちばんです。

自分の体質や生活圏、体格、小さい頃からの食事、既往歴、体力、ライフステージ、食品に対する身体の反応、などよく吟味して、適度に実生活に取り入れたらいいですね。

次回は、ちょっと調子を崩した時の食養生をするうえで、ユニバーサルに活用できる基本的な考えかたについて書いてみたいと思います。


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