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奈良県宇陀郡曽爾村にある曽爾高原へ行ってきた。曽爾=「ソニ」と読む。「曽爾」という地名については語源は不明とする見解の他、「曽根」と同根ではないか等、諸説あるようだ。
前夜は道の駅「伊勢本街道 御杖(みつえ)」に23時前に着いた。トイレに行こうと車を降りたところで暗闇に無数のおぼろげな光が舞っていることに気づいた。ホタルだ!何年振りだろう。いや、何十年振りか、ホタルを見るのは。とても得をした気分だが、一方で何故かしら切ない気持ちにもなった。ホタルの舞をスマホで撮影したのだが、撮影したデータを見るとインカメラになっていた。写っていたのは暗闇の自分だった。(涙)
早朝、周りが明るくなると同時に起床。前夜、御在所SAのコンビニで朝食用におにぎりやゆで卵を調達。コンビニおにぎりの賞味期限は短く、翌朝の4時までとなっていたが、車載冷蔵庫に保管してホットサンドメーカーで温めてから食べた。
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道の駅 「伊勢本街道御杖」から曽爾高原野口駐車場までは約20分。Google Mapsに誘導されて狭い林道を走った。6時過ぎに到着したが、バイク乗りの若い連中が居て、少し動揺した(笑)
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準備を整えて6時25分入山。
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お亀池を左に見ながら歩く。山肌が眩しいほど青い。曽爾高原と言え黄金色に萌える秋のススキが有名だが、初夏の青々としたススキも魅力的だ。ただ、この日はお亀池から亀山峠へのルートはブヨが酷かった。風が無かったこともあって、常に顔の前を無数のブヨが漂っている。それを帽子や手で追い払いながら登る。遠くから見ると「あのオッサン、何をしているんだろう」と思われそう。亀山峠は風が通ることもありブヨの群れは流されていく。林間学校が行われているのか、近くの「国立青少年の自然の家」からラジオ体操が聞こえてくる。さすがに国立だけあって君が代が流れてきた。回りに誰もいないことを良いことに、休憩がてら君が代を斉唱。歌い切った後、思わず「ニッポン!」と、サッカーの応援みたいになっている自分がいた。
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亀山峠から二本ボソへ向かう。目の前を見上げると岩でゴツゴツしている。あそこを越えてて行くのかと思うと少し怯む。何となく蓼科山や北八ヶ岳の高見石周辺の装い。岩ゴツゴツゾーンは長くはないが、勾配もまあまあキツイ。青息吐息でやり過ごし樹林帯に入ると、二本ボソの小屋が現れた。この日は休業だったのかロープが張られていた。ここで入山料500円をポストに納入。入山料は二本ボソやその先の倶留尊山(くるそやま)の清掃・維持管理に利用される。利用しなかったが、二本ボソ小屋の裏にはトイレも設置されていた。
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二本ボソ山頂で眺望を楽しんでいるとアブやハチの襲来にあった。山頂付近にはヤマツツジが咲き残っている。体力的な不安も重なって戦意喪失。倶留尊山は拝むだけにして下山することにした。
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岩ゴツゴツゾーンを慎重に下りた後、場帳尻合わせではないが亀山峠から亀山へ向かう。ここにも岩ゴツゴツゾーンがあるが大したことは無い。開けて見晴らしの良い場所に立ち、カップルの撮影に協力し、ここが亀山かと思いきや、その先へもう少し登った所が亀山山頂。名残のウツギが咲いていた。
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曽爾高原はハイキングを中心に、多くの人が訪れるのだろう。遊歩道、登山道は整備されていて歩行し易い。そしてどこに立っても展望が良い。ススキの季節は訪れる人も多く、難しいと思うが一度は来てみたい。
下山後は前夜仮眠した「道の駅 伊勢本街道御杖」に併設する「みつえ温泉 姫石の湯」に浸かった。営業開始早々だった為人も少なくゆっくり浸かることが出来た。
余談だが、亀山峠には幾つかのベンチが設置されている。が、たばこの吸い殻があちこちに散乱し唖然とした。1本2本ならば拾って帰ろうと思ったが、周辺を見渡すと無数に落ちている。拾っていたら時間を要して登山どころではない。関係者が粉骨砕身で遊歩道や登山道、付随する設備の整備をしていることを思うと残念でならない。
山行日:2024年6月15日
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