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2023秋 能登半島ぶらり旅 2

2023秋 能登半島ぶらり旅 1からの続きです。

輪島市での朝食は「朝市さかば」と決めていた。そのために輪島市で1泊する計画を立てた。早朝、道の駅 輪島から「輪島朝市駐車場」に移動し7時30分の開店を待つ。氷見の魚市場食堂と同じく、開店前に数人が並んでいた。4月に訪れたときは余裕で「シャッターポール」だったのだが。

今回も焼き魚定食

食券を買って席で待つこと十数分、ホクホクの焼き魚定食が運ばれてきた頃には、店内はほぼ満席となっていた。言うまでもなく料理には大満足であった。雨がパラついていたこともあって「朝市」には立ち寄らず、次の目的地へ移動する。ありがたいことに「輪島朝市駐車場」は無料開放されていた。

海岸沿いを15分ほど西へ走ると「ゾウゾウ鼻見晴らし展望台」に到着した。雨が降っているが展望台に上がりサクサクと画像や動画を撮った。能登半島は奇岩が多いことはここまでの道中から理解しているが、この岩が、なぜ「ゾウゾウ鼻」と呼ばれるのか、そもそもこの岩がなぜ奇岩と呼ばれるのか、良く分からなかった。その答えを知るには…どうやら海から眺める必要があるらしい。

右側がの細い岩が「ゾウゾウ鼻」

展望台からは遥か沖合に幾つもの島影が見えた。調べてみると御厨島、赤島などからなる七ツ島だそうだ。その左端に白く光る船体らしき物体も見える。おそらく日本海を航行するフェリーであろう。

ゾウゾウ鼻から「桶滝」に向かうため、海岸を離れて山間部に入る。が、「桶滝」へは車を停めて少し歩く必要があるようだ。山間部は沿岸程の強風は無いが雨は降っている。足元も滑り易い(トレッキングシューズは持ってきた)。腰痛もあるのでUターンして「小崎」へ向かう。後付けになるが能登半島と言えども山林は野生動物(特に熊)が怖い。軽率な行動は出来ない。小崎へは海岸線に戻ってから再び山間部に入る(元より海岸線を走る道路が無いようだ)。釣り人が多く訪れる場所らしく、晴れていれば展望が素晴らしいことは想像出来る。「桶滝」同様の理由で立ち寄らずに「男女滝」へ向かう。

男女滝

路肩に寄り道パーキングという名称の駐車スペースがあり、そこから眺めた。二本の滝が寄り添っていることから「男女滝(なめたき)」と呼ぶらしい。おおよそ、このように二つが寄り添う物には「夫婦〇〇」と名称を付けるが、夫婦滝と呼ばない理由が知りたい。ま、どうでもよいけど。石川県は魅力的な風景が広がる沿道に「寄り道パーキング」を整備していおり、能登半島にもアチコチに存在する。素晴らしい!

県道266号、皆月海岸付近の住宅前に立ち並ぶ竹の塀に驚く。場所によっては高さが3メートル以上、大きな竹箒を立てて並べたようで中の建物は見えない。海からの強風や潮風を防ぐためだろう。この辺りも道路まで波の花が飛んでいた。

*動画からの切り取りです

桶滝から男女滝へ移動し、小崎をスルーして志賀町の「世界一長いベンチ」を目指すが、行く途中に「猿山岬灯台」なるものがあることをGoogle Mapsが教えてくれた。歩行を強いられる灯台までは行かなかったが、広い駐車場で一息ついて引き返す。そして、ここからがこの旅の過酷さを象徴するシーンのひとつとなってしまうのである。猿山を巻いて門前町六郎木集落へ抜ける林道。この林道が酷かった。酷道である。能登半島へは、低気圧から延びる寒冷前線による強風・暴風雨が前日から続いていたが、影響は沿岸部だけではなく、山間部にも及んでいた。落葉が林道を埋め尽くしアスファルトの舗装面は全く見えない。落葉の堆積は2~3センチ。数十年車を運転しているがこんな状態は見たことが無い。杉の木や檜は房ごと落葉し、車のタイヤに絡まりホイールハウスを叩く。倒木が行く手を塞ぎ(車を降りて路肩に移動して通過した)、竹の枝がルーフキャリアに引っかかる。その場を冷静に撮影するような余裕はない。対向車が来たら離合なんて無理無理無理。進退窮まるとはこのことか…。対向車が来ないことが救いだった。

*動画からの切り取りです

酷道で小一時間ぐらいもがいていたような気がするが、実際は十数分でクリアしあようだ。とにかく安堵する。

山間部を抜け出して、深見漁港に出て門前町に向けて海岸を走ったが、「波の花が」強風に流されて上空を舞っている。ボタン雪のような大きさで、少し黄味がかった泡状の固まりが道路に落ちる。海岸線の走行が目的ではあったが、「波打ち際」は早く通過したい。ビュースポットの権現岩(トトロ岩)は通過してから気がついて、ドアミラーで確かめる有様。

*動画からの切り取りです

「道の駅 とぎ海街道」に立ち寄って、この度最後となる土産の買い出し。晴れていれば「世界一長いベンチ」も見たかったが断念。国道249号を南下して「かほく市」にお昼頃到着した。当初は予定にはなかったがタイミングがよかったので「とり白菜さぶろべい」でランチタイム。こちらもご飯がススム君です。

白菜、鶏を鍋で焼き、秘伝のタレを落とした卵に浸けて食べる

ここまでで今回の旅はほぼ終わり。夜は毎年恒例の現地の親戚と会食して、ビジネスホテルに宿泊。ラジウムの人工温泉に浸かって、暴風の影響を受けないベッド(笑)でぐっすり眠った。翌日は帰路に就くが、途中、富山県小矢部市のアウトレットモールに立ち寄った。電子マネーのクーポンやブラックフライデーのセールに釣られて散財してしまった。反省。

旅行日:2023年11月23日~26日




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