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富士山を拝む

年季の入ったジムニー(JB23 8型)に乗って中央道をひた走り、長坂インターチェンジで下りて目的地の信州峠に到着したのが土曜日の9時少し前。登山口前の駐車スペースにはまだ数台の空きがあった。もたもたしながら準備して9時15分頃に入山。山梨百名山の「横尾山」山頂を目指す。信州峠は標高1470m。標高1815mの山頂までコースタイムは1時間30分となっているが、自分の場合はプラス30分は必要だ。歩き始めは緩やかな樹林の散歩道という感じだが、1時間を過ぎた辺りから急登が始まった。ちょっとした岩々ゾーンもあって気が抜けない。気温はそれほど上がっていないし樹林帯なので日差しも遮られ体力を奪う“外的要因”は少ないものの、さすがに急登は堪える。「カヤトの原」という小さな草原に立つと絶景があった。急登のさなか、富士山が望める岩の“テラス”もあったが、カヤトの原からの眺めは別格だった。東の方向から「瑞牆山」「金峰山」「茅ヶ岳」そして富士山だ。

カヤトの原の標柱
左から瑞牆山、金峰山、中央に茅ヶ岳、そして富士山
過去にチャレンジしたが「桃太郎岩」で撤退した瑞牆山。

カヤトの原は山頂までの途中にあり、進行方向にはピークが見えている。が、山頂はまだまだ先である。登山でシンドイのは下って登る、いわゆる登り返しだ。登り返しが深かったり多かったりするとメンタルがやられる(笑)ばかりか、後々ボディーブローのように効いてくる。見立てた通り、コースタイム+30分で登頂。眺望はカヤトの原に劣るが南アルプスや八ヶ岳の一部が見える。下界では花季が終わってしまったが、ここではヤマツツジも美しかった。

奥に八ヶ岳。ヤマツツジが美しい。

場所を見つけて腰を下ろしコンビニおにぎりでランチタイムとする。陽射しがやや強いが暑いほどではない。休憩と合わせて小一時間の長居をして折り返し信州峠へ下山した。急登を越えてきたということは、下りも急。途中、水分補給のための休憩を挟み、足元に気を配りながら無事下山。休憩を含めて4時間余りの歩行は久しぶりに富士山を拝み、良い山行となりました。

山行日:2022年5月28日


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