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0007 母国語以外を学ぶということ

国語の辞書を、目的もなく開く。

「述語」「術後」「術語」が目についた。
同じ読み方なのに、それぞれ意味がまるで違う。
日本語を学ぶ外国人は、漢字をどうやって覚え、発音が同じ言葉をどうやって覚えているのか、聞いてみたい。

自分といえば、人生後半で急に英語を勉強を始めたけれど、LとRの発音なんて聞き分けられないし、似たような単語はなかなか呑み込めないし、意味が似ていてもニュアンスが違うとか言われても厳しい。
どうしてここは動詞が原形なのか、説明は後からなんてどうしてなのか、というか説明したい順序が分からないとか、正直「なんのこっちゃ」である。

学生時代に少しかじったドイツ語に至っては、女性名詞・男性名詞など、何事ぞ。覚えられるわけがないし、そもそもこれが何で女なの、男なの、と考えだしてしまうので、単位取るまでは頑張ってすぐやめたのだった。

そう、この「どうして」が言葉の勉強をしていると止められない。
こういう文法になったのはなんで?
こういう言葉にしようと思ったのはなんで?
そもそもこうも言葉が世界で違うのはどうして?
全然かすりもしない言葉の構造になるのはどうして?

幼児のどうして攻撃までとはいかないまでも、気になってしまう。

(数か国語も話せるバイリンガルの脳みそってどうなってるんだろう)

そういえば、以前読んだ本に、言葉を新たに作り出すのはすさまじい労力が必要だから、伝わってきた言葉を改造して吸収して変化させていったなんてあった気がする…んだけれど、それならじゃあどうしてこんな魔改造をしてしまったのか(以下エンドレス)

新しく始めた英単語本が、全然聞き取れないので、ふてくされているわけではない。
教材が充実していない昔の日本人は、どうやって英語を学び、話せるようになっていったのかとか、気持ちが脱線しているのは気のせいだ。
(そもそも通訳する人ってのは、その国と初めて接触した時はどうしてたのとか、赤ちゃんってじゃあどうやって言葉を覚えていくの、意味はどこで知るのとか、もう止まらない)

赤ちゃんと言えば、甥っ子4歳が「目標って疲れちゃう」と発言したことを耳にし、言葉を話せるようになるという力の神秘を感じたものだった。

不思議が止まらない言語という分野。
少し積読が減ったら、何か言語というものを学べる本でも探してみようか。

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