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洋服は捨てるものなのか?

今日、テレビを観ていたらこんな話題が出てきた。

『服のゴミが大量に出ている』

というもので、その方は芸人としての生活の傍らゴミの収集業をされている方で、その中でも洋服のゴミが非常に多いと仰っておりました。

殆どがまだ着られる状態のものであり、中には一度も着用していないのではないか?

と思われるような高級そうなものまであるそうだ。

そんな状況を見てその方は、洋服のサブスクリプションサービスというものは非常に理に適っていると仰って自身もそれを活用されているそうです。

確かに、世の中にアパレルショップはそれこそ星の数ほどあります。

そのメゾンの旗艦店は勿論、セレクトショップ、古着屋までその販売店の種類は様々。

ただ、売れているのは圧倒的にファストファッションと呼ばれる所のものではないでしょうか?

ファストファッションがあーだこーだ言われて久しいですが、個人的にファストファッションというものは非常に良い傾向だと思っている。

というのも、生きてると世の中イベント事っていうのが結構多いんですよ。知ってました?

自分が普段は着ないようなものでも、イベント事でその場に即した服装で行く方が楽しめたり、集まった人たちと輪を崩さないようにする為に暗黙のドレスコードがある。

そういう時に必要だけど、今後着るような事のないようなものを買わねばならないというのは結構なストレスになります。

そういう時に、それなりに見えてお値段もそこそこというものがあればいいなと思う心理を突いたアパレルビジネスがファストファッションというものだと思っています。

流行も取り入れられているので、今を楽しむ為のツールとしては非常に優れている。

ただ、その場を乗り切る為の服という意味合いは何処まで行っても変わらないので、そのシーズン着られればよいという判断で、縫製や生地がきちんと長い間保つようには想定されていない故に、3ヶ月〜持って半年でその服は廃棄されてしまう。

古着屋に持って行っても、結局タダ同然で買い取られてしまうものであり、荷物として持って行く労力を考えるとマイナスになる算段が大きいが故に廃棄する事が一番手っ取り早いという判断に至る事は非常に合理的です。

しかし、流行が取り入れられているという意味ではファッションに興味を持つ入り口としてはとても素晴らしいものだとも思っている。

流行というものは毎年変わります。

それこそ10年一回りという言葉があるように、様々な系統の服が順々にシーズン毎に流行として発表される訳で、そんな中で自分がずっと身に付けたいと思うジャンルが生まれ、興味を持つキッカケになるには大きく寄与していると思う。

流行を絶えず追う事はその瞬間瞬間にはとても即しているし、それが多くの人から求められ続けると思う。

事実、個人でファッション関係のSNSなどを運営されている方々は常にファストファッションのものを身に付けられているものが一番アクセス数が良かったりしますし。

ちなみに一番受けがいいのはUNIQLOなのだとか。

それが結果的に多くの人がファッションに興味を持ち、長く着られるものを求めてくれるのがいいなーと個人的には思っています。

結果的に変な服が好きになってしまい、それで結果的にずーーーーっと変な服を着続ける事になる事も考えられますが、その際は諦めてください(そう。この私の様に!)

となりましたが、いい服を買うという事はそういう意味でも大切なんだと思います。

そういうふうに買った洋服って本当に大切にするし、それに加えてまぁダメにならない。

それこそ今20年前の洋服がとても状態良く残っているなんて事が珍しくない事をY2Kブームで改めて知りもしましたから。

昔の洋服って、そのデザインなどにも加えて生地の質感や縫製というものが現在とは比べ物にならないくらい良質です。

現在はそれを両立しているメゾンというものがとても少ないと思っているのが正直な感想です。

しかも、ハイメゾンでさえそれが両立できている所が本当に少ない。

ボロボロになっていく所に美学を求めているメゾンは良いにしてもこれは…というのが結構ある。

昨今でビックリしたのがSupremeです。

正直、Tシャツやボトムスに関して新品を見た時に

「え?これがこんな値段すんの?」と思ってしまいました。

確かに今の時代のストリートの最先端のデザインであるとは思いますが、あの値段するものだとは到底思えませんでした。

メゾンの歴史やバックグラウンドを考えるとそれを着用する事がある意味今ではステイタスなのでしょうが、そこに面白みを感じれない者からすると理解の範疇を越えていました。

正直「変なのーーーー。」と今でもとても思っています。

時々デザインのいいものがあって欲しいなーとは思うものの、既に某有名人が着ていて手に入らなかったりだとかプレミアが付いていたりしてるし、何より『Supreme』って入ってるので買いたくなくなる。

ブランドビジネスっていうものが結局、話題で作られるものが主流になったというのはアパレルの苦渋の選択であるとは思うのですが、それが主流になっちゃってるというのは悲しくもあります。

しかし、そういうものも結果的に流行に乗ったものなのでいつかは廃棄されちゃうんだろうななんて思ってたりします。

って何を書いているのかがお約束の様に分からなくなってきましたが、結局の所「自分が欲しい!」と思って買ったものっていうのはそう簡単に捨てたりはせんよ!という事なんですよね。

何が一番有効かって言うと、一度買ったものを長く愛し続けるって事が一番いいんですよ。

それが一番いい。自分が愛してるものに囲まれているのが一番いい。

自分にとって「この洋服もう着ないからいいや!」って言う事が無いんですよね。

実は過去に一度、クローゼット限界になって泣く泣く処分した洋服が結構あるんですが、その時は良かったものの、

「アレ残しとけばよかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁcあcあcあーーーーーー!!!!」

と激しすぎる後悔をした事がトラウマになっていて、服を処分できない身体になってしまいました。

だから、納得して処分しないと本当に後悔しか残らないと学んだので、余程ボロボロになるまで手放す事が無くなりました。

しかし、最近はちょっと手放そうかと思っていたりもする。

しかし、その場合は誰かに譲渡する事にする。

似合いそうで大切にしてくれる人に渡したいと思うが、今だと普通にそれやるとメルカリで売られたりするので、気の合う人にしか出来ないんですけどね。

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