言葉のひとひら『あなたのための短歌集』
少し疲れたとき、わたしには詩や短歌が効く。
心も体もいっぱいで、もうこれ以上何も入らないと思うとき、詩や短歌をただ眺める。
なにが書かれているのか、意味は考えない。
ただ眺め、その言葉のもつ音が、頭の中を流れるままにする。
ぼうっとした頭を、言葉はただやさしく通り抜けていく。
ひらひらと通りすぎていく言葉たち。
考えることを要求しない言葉たち。
ふいに、言葉のかけらが反射する。
わたしの中のなにかが呼応し、言葉がひとひら、きらりとひかる。
なぜ光ったのか、何に呼応し