Good Omensの補足と解説をする#7
こんにちは!
タイトルをまた変えました。
今回は2話の後半部分の補足、解説をしていきたいと思います!
アジラフェルがタッドフィールドで愛を感じると言った後
アジラフェルがタッドフィールドの元修道院についたとき、愛を感じると言って立ち止まります。それに対してクロウリーはどういう意味だ?と説明を求めます。そしてアジラフェルはこう答えます。
Well, I mean the opposite of when you say, "I don't like this place. It feels spooky".
そうだな、君が「この場所は好きじゃない。不気味な感じがする。」と言うのと逆の意味だ。
と答えます。それに対してクロウリーはこう返します。
I don't ever say that. I like spooky. Big spooky fan, me.
俺は絶対にそんなこと言わない。俺は不気味が好きだ。不気味の大ファンが俺だ。
字幕では「不気味な空気と同じく愛も漂うものなんだ」「不気味な空気なら大好きだけどな」となっていました。
これでも意味は伝わりますが、実際のこの会話がなんとなく好きだったので紹介しました。
アジラフェルの想像の中のクロウリーが出てきたと思ったらすぐさまそれを全力で否定するクロウリー。仲いいですね。
本物の銃を与えたのに誰も死なないわけ
彼らは殺しあっていると焦るアジラフェル。それに対していいや、誰も殺しあってない。と答えるクロウリー。そして、
They're all having miraculous escapes.
It wouldn't be any fun otherwise.
皆奇跡的に脱出している。
じゃないと何も面白くない。
と話すクロウリー。
それに対してアジラフェルは、
You know, Crowley, I've always said that deep down,
you really are quite a nice--
知ってるだろう、クロウリー、僕はいつも言っているが深いところで君は本当にすごく優しい
と返します。
銃は本物にするけど弾は当たらないようにしたことを、クロウリーはそうじゃなきゃ面白くないからだと言っていましたが、人間に死んでほしくないと思っているようにしか思えません。そしてそれをアジラフェルも見抜いたのでしょうね。だからこそ、君は心の深いところでは優しいんだと言ったのでしょう。
壁ドン
正確には壁ドンではありませんが、壁ドンと言い表していこうと思います。
nice、優しいと言われたとたんアジラフェルを壁に押し当て全力で否定し始めるクロウリーですが、英語でなんて言っていたのか見ていきましょう。
Shut it!
I'm a demon.
I'm not nice.
I'm never nice.
Nice is a four-letter word.
I will not have--
黙れ!俺は悪魔だ。俺はナイスじゃない。決してナイスじゃない。ナイスは(英語で)4文字言葉だ。俺は~を持っていないだろう。と言っています。
4文字言葉というのは、fuckなどの汚い4文字言葉のことです。
俺からしてみればniceもそれら汚い4文字言葉と一緒だ。と言いたいわけですね。どれだけniceを嫌っているかがわかります。
ですがクロウリーの中でも自覚があるからこそこんなに過剰と言えるくらい怒っているんじゃないかと思っています。
アジラフェルが最初にyou know,と言ったのも、クロウリーは認めないだけで、自分が優しさを持っていることを知っているはずだと思っているのではないでしょうか。壁ドン後のアジラフェルが全く動揺していないように見えるのも、クロウリーはただ認められないだけだと思っているからかもしれません。それか、いつも言っているが、とアジラフェルは言っていたので、今回と同じようなやり取りを過去にもしたのかもしれません。アジラフェルはクロウリーがこのように怒るのを何回も見て慣れたのかもしれませんね。
修道女さんのセリフ
壁ドン中に修道女さんが来た時、
英語では
Excuse me, gentlemen. Sorry to break up an intimate moment. Can I help you?
失礼しますジェントルマン。親密な時間を壊してしまって申し訳ございません。どうなさいました?
と言っています。initimateはという言葉が使われていますが、親密な、と言う意味のある単語です。どれくらい親密かというと、センシティブな表現ができるくらい親密であると言い表せます。
勘違いしているマダムトレーシーがニュートンに対して、秘密のリラックスのためにここにいらしたんでしょ?と言っていたときも実はこのinitimateが使われていました。
それぐらいかなり親密であると表現できる英単語です。
字幕だと、「そこの方たちどうなさいました?」と凄いシンプルですが、
吹き替え版で見てみると
「ちょっとすみません、お楽しみ中なら悪いけど、何か御用?」
と言っています。なんだかおもしろかったので、字幕版で見ていた方にぜひ知ってほしいと思い、紹介しました。
Luck of the devil.
修道女の人が来た後の質問タイムで、11年前この元修道院にいましたか?の質問に対してYesと返答が返ってきたことに対してアジラフェルが言ったセリフです。
意味は、非常な幸運。
凄い幸運だ。と言うためにLuck of the devil.と言ったアジラフェルに対して、本物のdevilであるクロウリーはアジラフェルを二度見します。
うまいことを言ったアジラフェルにびっくりしたのでしょうか。
ここも好きなシーンです。
アヒル、カモの話
アジラフェルがケーキを食べ、クロウリーと話している場面で、クロウリーが水をはじくやつの話をします。
Suspicion slides off him like… whatever it is water slides off.
疑いは彼から滑り落ちる。まるで… あれだよ。水が滑り落ちる。
何か例えを言いたかったみたいですが、出てこなかったみたいです。
字幕では「気づかれるなんてーあり得ない」
吹替では「疑いは彼を滑りぬける まるで水面を滑るあれだ」
と言っていました。
このあと車のなかでクロウリーはいきなりDucks!と言い出します。
字幕ではアヒル、吹替ではカモでした。
これは思い出したんですね。さっき何で例えようとしていたのか。
アジラフェルはこれを聞いて、
-What about ducks?
アヒル、カモがなんだ?と聞き、クロウリーは
They're what water slides off.
水が滑り落ちる奴らのことだ。
字幕では「水を弾くやつさ」
吹替では「水面を滑るって例え」と言っていました。
字幕だとどういうことかわからなかった人がいるかもしれないと思い紹介しました。
そして、“Like water off a duck's back”には、水がカモ、アヒルを弾くように、何をやっても意味がない、効果がないという意味があります。
クロウリーが言いたかったのは、この何をやっても意味はないということだったのかもしれません。
また、アジラフェルがクロウリーのこの一連の動作を理解しているかは謎です。もしかしたらただただDucksが頭に残っただけかもしれません。
後になって何を言おうとしたか思い出したクロウリー。
大変人間味が出てて好きです。
ちなみにアジラフェルが食べているのはエンジェルケーキです。
この時のアジラフェルの後ろの壁紙もエンジェルケーキ色です。
最後に、眼鏡をかけた少年ウェンズリーデイルは両親からヤングスターと呼ばれています。ほほえましいですね。
それでは、今回はこれで終わろうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ぶる~ぬでした!
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