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大学ってどんなとこ?

また突飛なことを突然すいません。

これ昨年の夏から私を悩ますお題。なかなかピンとくる答えが見つかりません。

始まりは長男の大学入学。

昨年9月。物事がスムーズに決まり長男の華やかであろう大学生活が始まったことで、この大きな問題と対面することになります。

私の問題ではないけれど、やっぱり一緒に考えちゃいます。

どうして大学?

私の最初の回答は。

将来の目標が決まっている人はその準備、決まっていない人は決めるために自分の興味のある分野を専門的に勉強することでやりたいこと、進んでみたい道が見つかるきっかけ探し。

本当にそう思っていたし、今でもやっぱりそういう事も絶対あるよなあと前ほど確信はないまでも、信じています。

私は英語を使って仕事がしたい。できれば早く社会に出たいと、大分進むべき道が高校生の頃から見えていたので東京の短大で英語を勉強すると決めて、そのまま進学。

希望通り就職することができました。

なので息子の痛みも悩みも経験しておらず一緒に頭を抱えるだけ。まったく頼りになりません。

理数系が得意。何となく近そうなエンジニアリングなら得意分野も被るし、就職先も引くて数多。そしてお給料もいい。

そんな感じで何の苦労も悩むこともせず周囲の友達に影響を受け専攻を決め、すんなり入学許可がおりました。

ですが、実際に大学生活が始まり、衝撃を受けます。難しい。こんなはずではなかった。

高校まで比較的試練を経験せずにここまできてしまったツケが一気に来ました。

大学は遊ぶところではありません。今までよりずっと難しい内容でレベルも高い。課題、プレゼン、クイズに試験と先生方も容赦ありません。寝る間も惜しんで勉強しなければいけません。

苦手なコーディングの授業を受けて、長男悟ります。

僕がやりたいことはこれじゃない。こんなことを仕事にしたくない。

専攻を決める時、採算良く考えた方がいいよと口うるさく言ってきた私。どう考えても長男の気質はエンジニア向きではない。分かっていたけれど、聞く耳を持たず自信すらありそうだった長男の決意は変わりませんでした。

やってみなければわからない。これにつきます。

それから悩みに悩んでエンジニアリングからサイエンスに専攻変更しようと決心します。

コツコツ地道に積み重ねるエンジニア。長男には絶対にできません。

それよりも気になること、好きなことをどこまでも突き詰めるタイプの長男。それはどちらかと言うと研究者向きかなと思っていました。

なので、この結果、私的には、やっぱりね、という感じです。

元々興味のあった天文学。この学科のある大学は限られていて、今通う大学には残念ながらありません。

ということで他の大学への転校を希望していて、現地点では、どうなるか全くわかりません。希望先の大学に必要書類は送ったようですが狭き門。なかなか難しそう。

叶ったところで今までやってきた単位の半分以上がトランスファー不可。ほぼ一からのスタートです涙。

でもこの学部変更に物申してる人が1人。

夫です。

天文学なんて勉強して何になる?

難しいだけでお金にならない。最初からキャリアに繋がらないとわかっている勉強を何故大金払って勉強するんだ!と不満からの嫌味止まらず。

でもこれです。長男が初めにエンジニアリングを専攻すると決めた一番の原因は。

彼が嬉しそうに宇宙の話をしてるのに、宇宙飛行士にでもなりたいのかって、出てない釘を打つ夫。

それはないんじゃないの?

夫の言うこともわかります。彼が幼少の頃、家族はお金に苦労したそうで大学も全部自分で稼いで卒業した苦労人。もっともです。重みがあります。

それに何を言ってもお父さん。夫が思っている以上に息子にはお父さんの一言の重みは大きい。影響大です。

でもやりたくないとわかっていることを、無理やり頑張って卒業する意味もわからないし、それが仕事につながるとは思えません。

やりたくない体でクラスに参加して単位を取得できる程大学は甘くないとも思います。それこそ無駄になってしまうのではないかと思うのです。

宇宙飛行士にならなくても、天文台で働かなくても、興味のあることを勉強しないで何を勉強する??

興味の似ている学友が集まる所で、尊敬できる先生に学び、その中でかけがえのない人とのつながりや経験がこれから社会に出ていく彼の糧となってくれるのではないでしょうか。

何だか演説みたい。すいません。力入っちゃいました。

大学が全てではないし、全員大学に進学すべきとは決して思いません。

かくゆう私こそ、大学に4年かけずとも私の行きたい道はそこにあると、2年でサクッと就職してしまいましたから。

したいことやってみたいことがあるのなら、そちらを優先するべきだとも思います。

でももし大学に行ってみたいなあと少しでも思ったり、こんなこと勉強してみたいなあと思うものがあるのなら、今がその時だと思います。

勉強はしたいと思ったらいつでもできる。それは本当です。

私の同僚、常に私を悩ますBおじいちゃんだって大学に入って間もない1学期で中退。復学はその12年後だそうです。それでも今では博士です。

でも、歳をとると少しずつ肩の荷が増えて、状況が込み入ってきて、一つの決断が難しくなるのも本当。

今が一番フットワークも軽い時です。

どうなるのでしょう悩める大学生。心休まる日は当分来ないかもしれません。

1人じゃないよと隣で眉間に皺を寄せて待機する私。無力です。

でも一緒に考えることはできます。

この混沌とした今も必ず過去に変わって未来に続く、状況は良くも悪くも変わります。

何とか落ち着くところに辿り着けますように。

その時長男が一回りも二回りも大きく成長して逞しく強くなれますように。

長い夜。

私の長い独り言にお付き合いしてくださってありがとうございました。

◇◇◇

1日明けて。

2月に入って穏やかだったバンクーバー、急な冷え込みで今朝久しぶりに車の霜取りをしましたが、午後から雪に。少しずつ雪が積もり始めました。

積もるかなあ?

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