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22/23 EL ベスト16 ローマ-レアルソシエダ

ラレアルのラリーガ4位といった栄光の影に隠れているこの試合。
負ける時は無惨に散るラレアルだが、この試合も正にそんな試合となった。


ローマ

エイブラハムーディバラ
ペッレグリーニ
シャーラウィーマティッチ-クリスタンテ-クレルドルプ
リオスースモーリングーマンチーニ
パトリシオ

ラレアル

スルロット-久保
シルバ
イジャラ-メリーノ
スビメンディ
リコールノルマンースベルディアーゴロサベル
レミーロ

前半
ソシエダ目線でいうと、ローマのWBがどうしても空くシステム。エルシャーラウィにはメリーノか、ゴロサベル。ジョレンテリオスに久保。
守備時右サイドは久保メリーノゴロサベルで。左サイドはスルロットイジャラリコ。シルバはどっちも。
ローマが攻めてる時にールが左サイドにある時は右サイド組は中央に。ただ、右サイドでローマの選手が一発でサイドチェンジを蹴られてしまうと、逆のエルシャーラウィがフリーに。ペッレグリーニも来てゴロサベルvs2人の数的不利に。メリーノが頑張って走る。シルバがライン間で受ける。カウンターしたいけどローマの枚数が多くてきつい。ローマの陣地でエルシャーラウィに持たされると久保がプレス。ローマのボランチの間、もしくは背後でシルバが割と受けれる。ローマの最終ラインは4枚綺麗に横並び。ローマはどんなに前からが剥がされても後ろに人がいる。ローマはゲーゲンプレスよりリトリートっぽい。帰陣してスペース埋める。久保が右サイドで持つと、対面のDFに加え、ボランチの一枚がカットインの中を埋める。久保対策もバッチリ。
12分。シルバとリコのコンビネーションでローマ左サイド深くにリコが走る。中にはメリーノとスルロット。マイナスに久保。
しかしリコがカルスドルプに奪われる。シルバとイジャラがその後ろにサポートしようとしており、その少し後ろにスビメンディ。奪ったカルスドルプはシルバイジャラの上を越すパスで自陣サイドラインにいたディバラへ。このパスでシルバイジャラリコスビメンディが置き去り。リコが上がったのでラレアルの後ろは3枚。ローマはディバラ含め2枚。前にはエイブラハムのみ。ラレアル3人vsローマ2人。そこからディバラが自陣からドリブルで運ぶ。ラレアルはスビメンディ、リコは勿論だが、ゴール前にいたメリーノが全力で戻る。イジャラは遅い。ローマはここぞとばかりにエルシャーラウィ、ペッレグリーニが全力で上がる。ディバラが左に持ち出して縦に走ったエイブラハムへ。エイブラハムはフェイク入れて中へクロス。飛び込んだのはWBのエルシャーラウィ。右WBのカルスドルプが奪い、左WBのエルシャーラウィが決める素晴らしいロングカウンター。

カルスドルプが奪った直後。ディバラがフリーに

ラレアルはエイブラハムにはマークついてたが、なぜディバラをフリーにしたのか。リコが上がった背後のカバーは誰がしていたのか。ルノルマンがディバラ見てゴロサベルとスベルディアでエイブラハムは見れなかったのか。はたまたイジャラかスビメンディがディバラを見るのか。予防的マーキングができてなかったのか。背走フィジカル勝負になるとラレアルは弱い。
エイブラハムは奪われた時はスベルディアに着かれていたが、ディバラがドリブルしてる時はスベルディアはルノルマンのカバーに行くのでゴロサベルの背後を走る。エイブラハムが進路を変え内側へ走ると、ディバラはカットイン。この辺も巧みである。恐らくエイブラハムはゴロサベルの裏を走ってた時後ろからエルシャーラウィとペッレグリーニが来てることを知っていた。そして中にランニングしてディバラからボールを受けて中を見ずにクロスを上げた。ゴロサベルはペッレグリーニに気を取られて奥から来たエルシャーラウィを視野に入れてなかった模様。せめて首振って見て欲しかった。スビメンディは一応ゴロサベルに後ろ見とけって言ってはいる。メリーノもエルシャーラウィの存在は気づいている。

ラレアルはローマ相手に4-4-2ダイヤ。意味わからん。
ローマの右からエルシャーラウィに展開されるのはラレアル的には圧縮してるだけにきつい。ゴロサベル側を狙っているのかも。
久保が自分のプレーが上手くいかず地面を叩いて悔しがるシーンも。珍しい。単純にボールに触る回数が少なすぎて足に付いていない感じである。低い位置でライン間に入って触るのはシルバがやってくれるので単純に高い位置にいる久保までボールが行かない。メリーノのワンタッチパスから久保が潜り込んでシュートはポスト。初めての敵陣深くまで侵入。この時の久保のマークはペッレグリーニでカバーでジョレンテ。こうなると久保が有利。ただ足についていなさそうなのは確か。カウンターのエルシャーラウィの推進力のスピードは正直リーガではあまりいない。リーガのチームならコーナーの守備で奪ったらとりあえず蹴っ飛ばすはず。ディバラも前進力半端ない。クリスタンテとマティッチのデカくて強い2枚のボランチ。メリーノとイジャラに対して強く行く。ラレアルのキーパーからのビルド。静的で4枚低い位置。サイドバックへのパスを狙うローマのWB。スビメンディにはペッレグリーニ。レミーロからイジャラに危険なパス。ディバラに引っ掛けられて危うく失点。ラレアル的には行ったり来たりの展開はしたくない。
ゴロサベルはマイナス気味のクロスならミスなく蹴れるのかも。
シルバにはキレのいい縦パス入るんだけど、そっからどーするって感じ。
ディバラが右から切れ込んだ時中に走り込んだペッレグリーニにパス。惜しい。ゴロサベルの背後にはエルシャーラウィもいた。ゴロサベルのカバー背後をどうするのか。
ローマはラレアルのSBが持った時外に誘導。ゴロサベルが持ったらエルシャーラウィは内側を切ってメリーノに出させる。そこにはマティッチがいて奪い切る。その奥には久保とシルバがいたが、そこにもピッタリマーク。ローマ強い。同じような場面ではゴロサベルから久保。マークはスモーリング。恐らく裏から縦に入った。これでCBを引っ張れはした。久保は背負わず簡単にシルバに。そこから一時的に持てた。
久保にイマノルがサイドに入ったら背後に流れてくれのジャスチャー?。ローマの選手たちは懐が深くてサイドでごちゃごちゃっとして奪いたい場面でも奪いきれないのがきつい。ラレアルはせっかく逆サイドの選手も圧縮しているのに簡単に展開されてしまうのがゲンナリ。イジャラメンディもほとんどボールにさわれず、守備でもよくわからない。
ラレアルはスモーリングやマンチーニが持った時スルロットシルバ久保でぬるっとプレス行くけど、ローマはミスしないし簡単に剥がされるかキーパーに戻される。このプレス意味あんのかって思っちゃうけど。
ラレアルの保持でスビメンディからのくさびを入れるが、ローマの守備陣はセットした状態では全員前向きなので奪ってから出ていく馬力がすごい。楔で前向きで撮られるとラレアル的にはしんどい。サイドバックが幅とって深い位置までいけたらチャンスになりそう。
久保のコーナーはニアポストぐらいの位置に落ちる感じの球が多い。そこ超えないとローマの高さには勝てなく無いか。
レミーロは今日2回目のヒヤっとするプレー。ローマのプレスの掛け方がうまい。レミーロは出しどころがないと蹴らない。
ローマはボールサイドにクリスタンテが出たらそのカバーにマティッチがずれて、マティッチのいたところをカバーするのがペッレグリーニ。この守備。
エルシャーラウィの裏抜けは確実にゴロサベルは対応できていない。
ラリーガならスルロットの高さはほぼ無双するが、ローマ相手だと互角。そうなるともっと色々できるFWの方いいよってなる。こういった相手の時サディクの可能性に賭けたい所ではあるシーズン。
ローマの両WBを暴れさせた前半。イマノルは前半で修正もせず。指示もほぼせず突っ立っていた。ラリーガのチームとは違いすぎてびっくりしたのかも。仕方ないで済ませていいのだろうか。
ラレアルはSBをあげてスビメンディを下げて3バックつけるとか工夫が欲しい。
前半はローマの戦略勝ちだろう。後半ラレアルがどう変えてくるのか。

後半
ジョレンテリオスに変えてクンブラ。リオスは怪我。
ラレアルは変化なし。
ただ序盤はセカンドボール割と拾えているラレアル。
ペッレグリーニのプレスバック、守備の絞り方が忠実で勤勉。
ラレアルの前3枚とローマの前3枚の違い、守備の約束事のがすごい気がする。
サイドバックが持った時、イジャラメリーノが引っ張って中央にシルバで出口。
セットした状態でイジャラリコでは崩れない。
スピナッツォーラ、ワイナルドゥム、ベロッティ投入。
スルロットは収まらなくイライラしてしまう。
現状のベストメンバーな分、誰も入れられないラレアル。 ロングボール一発でベロッティにちゃんと打たれるディフェンス陣。
65分。スルロットに変えてオヤルサバル。4-3-3にはせず、4-4-2を継続。謎。
久保は右に張ったりするも、厳しいマークに抜けず。久保はやはり単純にフィジカルが強い相手で難しい体制で受けるとファウル取られないでゴリっと奪われる場面が目立つ。せめてサイドで受けさせたい。
75分久保とショ、イジャラとブライスを替える。
ブライスが左でメリーノが右。いつもと逆。
ローマは繋ぎの場面で難しいことをしないで正確にやる。蹴る時は蹴るし、カウンター行ける時はいく。
ゴロサベルは正体されるとイエローで止めるしかないレベル。
シルバは相変わらずパスを受けれるのだが。そこからのアイデア。
82分決定機ブライスから対角のフライスルーパスにメリーノ。メリーノはこの抜け方、クロスの入り方得意でめっちゃやる。ただ毎回シュート打つ。中に出せばいいのにって毎回思う。昨日のイタリア戦でもあった。ただ、決めた所見た事ない。メリーノはゴール前に入るのは得意だけどいかんせん決定力がないのが悩み。
シルバゴロサベルに変えてソラ、トゥリエンテス。もう若手を走らせてやろうといった采配。ゴロサベルの途中交代率はなんなんだ。なんでほぼ毎回SBに1枠使わなくてはいけないんだ。
この辺まで来るともうラレアルは1-0で終わらせようとしている感じがする。
ヘトヘトのカルスドルプがただボールを前に出して走るドリブルをするが、追いつけないトゥリエンテス。単純にフィジカルの差が露呈。これでコーナー獲得。
86分
このコーナーで追加点。ディバラのキックにクンブラ。
ファーに伸びたボール。レミーロ出れないかー。
ラレアルは1-0で終わらせようとしてたのに失敗。
トゥリエンテスはきつい。攻守とも雑で、競り合いで勝てないのはまだしも落としのパスが雑だったりするのはいただけない。シンプルに保持でターン失敗して転けてロストしたりしていた。
試合終了
ローマの完勝!ラレアルは何もできず。

採点
レミーロ 5.0
2点目は出て欲しかったし、前半あわや失点のプレーが2回あった。
ゴロサベル 5.0
ショートパスの精度やサイドで寄せられてもルックアップして味方に出せる点はよい。基本的な技術はある。ラレアルのシステム上、幅をとるのが役目だが、敵陣に入ってから隙を見て上がってクロスをマイナス気味に上げることはできる。低目のクロスの方が得意なのかも。
ただ、物足りないってだけ。
スベルディア 6.0
シルバに縦パスを多く差し込んでおり、展開力の高さをローマ相手でも見せた。攻守とも隙をほとんど見せなかったはず。エイブラハムにやられたのだけ。
ルノルマン 5.5
あまり目立たなかった。
リコ 5.5
失点の起点ではあるが、普通あそこで失って失点になること自体おかしい話ではあるし、失ってから全力で戻った姿に胸を打たれた。攻撃面でどうこうってのはローマ相手だと難しい。基本タッチライン側で受けてパスを出す人となった。
スビメンディ 5.5
守備が上手いし競り合いも負けない。スビメンディの楔のパスを前向きで奪ってカウンターしてやろうって感じがローマからは感じた。サイドからえぐってマイナス方向にクロス上げたりした場面でスビメンディがシュート打っても面白いのになって思う。
メリーノ 5.5
失点シーンでゴール前にいたのに全力で戻ったのが胸を打たれた。メリーノはターンが上手いけどメリーノが自陣でターンする時はチームが良くない。後半からは高い位置取ったりしていた。決定機を外したりもしていた。イジャラメンディ 5.0
失点シーンで背走してる時リコに抜かれていた。走る勝負とかは勝てない。フリーランとかしていた気がする。ブライスメンデスの不調が悔やまれる。
シルバ 6.5
試合通してローマがシルバをフリーでボールを受けさせていたのはなんだったのか。フリーでとりあえず受けれるシルバ。前にいるのは久保とスルロット。ディフェンスは4-5枚。どうしろって言うんだいって感じではあった。シルバはそういった時基本スルロットの足元にキラーパスを送る。ただ、基本パスカットされる。シュート打って2人が詰めた方が得点の可能性はありそうな気もするけどパスにこだわる魔術師。
久保 5.5
この時期は4-4-2の2トップの一角で先発。基本右ハーフスペースあたり、たまに右サイドに流れる。右WGっぽい場所で持つと、縦と中に1人ずつ置かれる久保シフト。トップ下仕事は全部シルバがやるので、久保にはなかなかボールが入らない。入ったら入ったて屈強な男たちが身体ごと潰してくる。ローマレベルだと、ロングボールを裏抜けしても付いてくるし、足元で貰っても潰されてしまう。絶対4-3-3の右WGで使うべきだと今だったら言えてしまう。
スルロット 4.5
1番ボールさわれていなかった。たまに触ると収まらなかった。
オヤルサバル 5.0
ボールに触っていなかった。
ブライスメンデス 5.5
メリーノにいいパスをあげた。
トゥリエンテス 4.5
この試合ぐらいからキチンと干された気がする。ローマ相手に何故出したのかは疑問。厳しい相手の時に投入して上手くいかなかったから干したんだとしたら鬼畜指揮官。
ソラ、モモ 5.0
ボールにあまり触っていなかった。
ローマ
カルスドルプとマティッチ、エルシャーラウィ、クリスタンテ、ペッレグリーニが凄かった。

ラレアルはリーグ戦でも不調な時にローマと対戦。カップ戦では見違えるチームパターンにはならず普通に完敗。点の取り方を知らない感じがする。5バックに弱いのはずっとだし、4-3-3にしない理由もわからん。前半でダメすぎたんだから修正してほしかった。自分たちのサッカーがローマ相手には通用せず。結局最後まで人だけ変えて、サイドバックが詰まった時のやり方だけ変えただけ。リーガにローマのような平均身長が高く、プレス回避の個人技術もあり、カウンターの推進力があるチームがない。
ラレアルはサイドへ追い込んでも簡単に脱出され、展開されるのが情けない。
1-0で終わらせる為にシルバ変えたりしたのに普通に追加点取られて実質終わりにしたのも情けない。采配が全部裏目。失点のコーナーもトゥリエンテスのシンプル走力負けから。
1-0で2戦目ならまだ可能性はあったのに普通に終わった。
マンU倒して1位通過した事でせっかくプレーオフ戦わずに済んだのだし、ローマは力関係でボロ負けする様レベルではないしクジ運最悪って訳ではないんだからしっかりプランニングしてほしかった。