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23/24 第1節 ソシエダvsジローナ

初期


開始2分
ジローナ右サイド保持

3に注目

ジローナSB③がソシエダアンカー④の脇に⑧とともに立つ。
ソシエダが寄せたことでジローナ④から20へ大きく展開。
右に寄せて左に張ってる20への展開が序盤から目立つ。

ジローナのWGはボールが逆サイドにある時だいぶ絞る。

ソシエダの高い位置で奪ったあとのショートカウンターが目立つ。

8分

普通に後ろ同数だがいいのだろうか?
ちなみにここまでは22-8、4-21のマークとなっている。

その後すぐ、ジローナ⑧が右SBの位置へ。マークについていたソシエダ22はついて行かず。ジローナ21がソシエダ22と④の間へ。マークが曖昧になった隙にジローナ21が裏抜けのシーン。ソシエダ22は相手の2列目からの飛び出しへのマーク対応と守備時のスビメンディとの意思疎通ができていないっぽい。

15分

ジローナgkからのロングボールをソシエダ16が処理ミスし、イレギュラーな形でのジローナのカウンターのシーン。
ジローナ20がドリブルで仕掛ける。ソシエダ⑤はジローナ⑧のマークについていたはずだが、16のカバーに入り、ジローナ③に付いていたソシエダ④も寄ってくる。するとなぜかジローナ⑧がゴール前でぽっかり一瞬フリーに。気づいたソシエダ22がカバー。誰が悪いのか分からないが、ソシエダは予期しないカウンターが起こるとマークのズレが起こるのは確か。 
スベルディアはトラオレのカバーに追われて自分のマークを外している可能性も。

ジローナ③がソシエダ14、④、16、⑤の辺りを動くのでマークの受け渡しをきちんとしないと厄介である。

ジローナ19分

ジローナの攻め込む保持。
ジローナ14に誰も寄せれない。そしてサイドへ展開される。完全な保持だと20.16は張り、相手の最終ラインの間に③⑦⑨が入る。

それまではソシエダが前の方で掻っ攫ってショートカウンターからチャンスのシーンもあったが、20分前後からジローナがしっかり保持できるようになる。特に左側への配給が目立つ。

カルロスはヘディングの落としうまい。
ブライスに何か監督が指示。
21番エレーラは保持時に相当裏抜けを狙っている。

26分ソシエダが④を落としてダウン3。

ジローナ自陣での保持時、ソシエダの最終ラインに5人裏抜けしようとしてるジローナの選手。中盤はアレイシュガルシアに任せたとばかりに全員裏抜け。

ジローナ30分が見事。
21が右サイドからが中へドリブル→降りてきた⑦へ→ワンタッチで14へ落とす→ワンタッチで逆サイドの20へ展開。
このパスで横断しながらのサイドを変えるプレー好みである

ソシエダあるある

ソシエダのビルドアップあるあるシーン。SBが持って、詰む。基本こうなったら後ろ向きのWGにつけて、なんとかしてくれパターンが多い。

32分。久保の仕掛け。
1on1で2枚カバー付き。仲間のサポート無し。

ジローナに保持され続けたソシエダは10分以上守備をしており、久保含め前線の選手のボールタッチが少ない中、久保が仕掛け始める。仲間のサポートもない中、前進キャリーし続けて最終的に1人でクロスまで。並の選手ならなぜに1vs3で仕掛けてんねんと思うが久保の場合3人引き連れて前進して陣地を回復していた。
コーナー付近まで前進しさえすればソシエダお得意の即座奪回ハイプレス→回収でなんとか自分らのターンに持っていける。

アルナウやガルシアからロングボールを見ると、ソシエダのSBはサイドチェンジできないのがきつい。ジローナと比べ裏抜けの意識の低さも気になる所。

試合通じてエレーラはガルシアかダビロペスが持ったらほぼマストで裏抜けする姿勢を見せる。

39分ソシエダのWG左右入れ替え。43分戻す。インターセプトからのショートカウンターか、蹴っ飛ばしてオヤルサバルかカルロスが競り勝ってなんとか繋ぐしか前進の方法がないソシエダ。

分断

CBダビロペスが持つが、ソシエダはプレスをかけない選択肢。ソシエダは前4人とそれ以外が分断。4-4と6-6みたいになる。

ジローナは20へのロングボールを使い、トラオレー久保サイドを重点的に攻める。
ただ重要な役割なヤンコウトが判断が悪いのでソシエダ的には助かっている。

前半スタッツ
ソシエダージローナ
保持率42%-58%
ファウル数12-5
シュート1/4-0/2

後半

ビルドアップの時のトゥリエンテスは敵を引き連れて下がってくる。この試合はずっとエレーラートゥリエンテスのマーク対決。

48分カルロスがCBから奪いシュート。大きく枠外。守備まではいいが、シュートがよくない。カルロスは楔やチェイシングはできる。

49分のソシエダのブライスのダイレクトでカルロス→ブライス→オヤルサバルの縦縦カウンターはよかったのでは。ブライスのワンタッチプレーのアイデアのおかげだけど。

ソシエダはGKやCBで回して誘き寄せて裏を取りたい感じではあるが、最終的にはGKが蹴っ飛ばして終わっている。

60分カルロス→バレネチェア、オヤルサバルが1topへ。

パブロトーレ、ドブビク、バレリーが投入。
コウト、サヴィオ、ストゥアニがアウト。

60分ソシエダまたダウン3。スビメンディが下がるとトゥリエンテスがダッシュでアンカーの位置へ。

これはPSMでメリーノがしていた役割。左IHがアンカーになり、左WGが左IHになる。今回はバレネチェア。左サイドの幅は左SBのアイエンがとる。ちなみに右の久保トラオレは変わらず。

トーレ-ドブビク
バレリー   ツィガンコフ といった並びに。

オヤルサバルと久保の位置は変わったりする。

67分のオヤルサバルのミート。この試合のちゃんと組み立て崩したのはこのシーンぐらいな気がする。これもブライスとスビメンディの質の高さ。

ジローナはこの時間帯あたりからガルシアを落としたダウン3をし出す。そうなるとアルナウが中へ。

ジローナは人が変わってもFWがアンカーを見てトップ下がファーストディフェンスなのは変えない。

オヤルサバルはロングボールおさまらない。カルロスの方が全然収まる。

71分ジローナ追いつく。
ダビロペスからトーレへ縦パス。直前のプレーでスビメンディがトラオレ側に寄せられていた為、そこの間がガラ空きだった。ソシエダはアンカーの脇というか、アンカーがいなかった。トゥリエンテスもなぜかいなかった。

久保オヤルサバルトラオレに変えて
サディクチョソラを投入。

75分ごろからブライスのパス精度に乱れが。

エレーラをトゥリエンテスが捕まえきれないと、レイオフされて前進が加速する。

79分トゥリエンテス→オラサガスティ

オラサガスティもエレーラ担当に。ただ、守備に関してはドブビクに突っ込んでいって自分が吹っ飛ばされておりシンプルな身体能力が足りていない感じも受ける。
ただ、攻撃面において前へのランニングやパスのセンスは感じる。

85分。エレーラ→イバンマルティン

90分以降はブライスが下り目でオラサガスティが上がり目のIHに。

94分。サディクの気迫の胸トラップからこぼれ球をオラサガスティがシュート。外す。

1-1で試合終了。

ジローナはアレイシュガルシアを中心に面白いサッカーをしていた。ソシエダに保持からピンチを創られる場面がほぼなかったのでガルシア中心でもこの試合はいけた。ただ、ロメウの穴を埋めるアンカーは必要かも。
FWは次節からは恐らくドブビクをファーストチョイスにするはずなので、そこでの化学反応に期待。
ビルドアップもアルナウを基本中に入れず、ミゲルをダイナミックに動かすやり方に変化していた。アルナウとポジションを競っていたはずのヤンコウトを左WGに使っていたが、この試合に関してはコウトは期待に応えられなかったと感じる。彼がフリーになる構造なのにも関わらず突破や連携、判断などがイマイチだった。補強か他の選手に変わっていくと予想。右WGのサヴィオも完全に沈黙。ゆっくりリーガに慣れてほしい。
この試合で1番攻防が面白かったのはジャンヘルエレーラとトゥリエンテスのマッチアップ。エレーラの勝利。ずっとマンマーク気味にトゥリエンテスがついていたのだが、エレーラが裏抜けを多用するので下がらざるを得なくして主導権を握ったため、トゥリエンテスはファウルで止めるしかなかった。
ツィガンコフも相変わらず気が利いており、渦を起こして相手のマークの受け渡しを困惑させた。

ソシエダはまず、監督は継続で行くことは間違いないのでビルドアップはどうしても変わらないはずである。なので今季はショートカウンター路線をもっと押し出していく気はする。
ソシエダは相手が弱いと勝手に引いてくれてボール持てる試合が多かったので、今季も勝手に使い分けれるのでは。
個人的には今季の相手は久保の攻撃力を警戒して久保トラオレサイドからガンガン攻めてくる気がしないでもない。そうなった時にトラオレの今時見ない足を出す守備の仕方はどれだけ通用するのか気になる。スベルディアもいつもより右のカバーの意識を強く持ってたように思えたし。
非保持を極めるならオヤルサバルカルロスでもいい気はするが、先発がカルロスからサディクに変わった途端プレスがハマらないとかは考えられそう。
オヤルサバルのFW起用も良くなかったし、もっと距離感近くした方がオヤルサバルも生きる気がするけど。ソシエダはシーズン中のどのキッカケでシステムや人選を変えるのか楽しみである。