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ある中国人のトモダチとのお話。

こんばんは、今日は勉強以外の出来事として、前に体験した
出来事について記録しておきます。

昔フレンチレストランでホールスタッフとしてバイトをしていた時がありました。
ある日、中国人の家族が来店されて、他のスタッフが英語を喋るのが苦手だったため僕が対応しました。
その中国人家族も、英語が喋れたのは20代半ばくらいの長男ぽい人だけみたいだったので、もっぱらその人とだけお話をしていました。(メニューの説明など)

僕自身もサービスの業務は初めてでしたし、フレンチのマナーも知らないようなバイトで、勉強中だったので一般的なサービスと比べると凄く下手なものでした。でもとりあえず、相手が心地よく過ごしてくれるためにはしっかりと考えて行動したりしていました。
よく、怒られたりはしてましたが、、笑。

そんなこんなでコース料理を食べ終わった、その家族たちはお会計を済ませて、帰る支度をしていました。
その時に、大体僕は料理の感想とかそういった雑談をよくしていたのですが、その長男から、なぜか、「君のサービスは最高だった、凄く嬉しかったし料理も美味しかったよ」と英語で伝えてくれました。

僕は単純に嬉しかったです。そして「ありがとうございました」といって見送ろうとした時、彼からWe Chat してない?と言われました。
中国版のLINEみたいなものです。最初言われたときは、このお店の公式アカウントか何かを聞いてるのかと思って、「いや、ないよ〜」って言いました。
そしたらLINEは?って言われて、明らかに僕を指差して言ってたので、「僕のラインアカウントのことを言ってるの??」と聞いたら「彼はそうだよ!」と言って、そのとき僕の中では、驚きと、プライバシーの観点の不安とか、男同士のラインの交換はすごく変じゃない?とか色々と考えが巡っていました。*僕の恋愛対象は女の子です。

そして、最初は躊躇しましたが、まぁいい人そうだし、という理由だけで、ラインの交換をしました。そして見送りを済ませました。

そして帰宅の時ラインを見ると、彼から英語のメッセージが来ており、
今日はありがとうみたいな内容のものが来ていたので、こちらこそありがとうね〜と言って返信をしていました。
そして、旅行できていると行っていたので、日本を楽しんでねと言って返信していました。

その後も数日おきくらいにメッセージが来たので、そのやりとりを何度かしていました。

ある時から、メッセージの返信が来なくなったので、これで繋がりも終わりかと思い、そのまま忘れていました。


そして月日は流れ、多分、2019年の2月くらいだったと思います。
(彼とラインを交換したのは2018年の2月くらい)
少し中国でのコロナの話題が出ていた時、当時日本の行政機関などが、中国の地方に対してマスクを寄付という形で、送っていました。

そのころに彼から久しぶりにメッセージが来て、久しぶり!という内容でした。そしてこっちはコロナが大変だ、すごく怖い、と言ったような内容でした。彼は感染源と言われている武漢に住んでいたのです。そういえば、レストランで会った時も、武汉(wu han)から来たと行っていたことを思い出しました。武漢ということです。

僕も久しぶりだったので、「大丈夫?しっかり感染予防して気をつけてね!」という内容のメッセージを送りました。
そして彼からは、また、日本の岩手や茨城県がマスクの寄付をした写真を送ってきて、日本ありがとう、すごく助かってるよ。という内容のものが来ていて、日本人として少し嬉しい気持ちに、そして彼には頑張って欲しいという気持ちがありました。

そしていつも僕たちは同じ文化で生きているね、と言った感じでメッセージを送ってきました。(Always from the same culture 〜 原文)
意味が違うかもしれませんし、僕自身もちょっと理解が難しかったので、これはどういう意味?というメッセージを送りました。

でもその後彼が僕のメッセージに既読をつけることはありませんでした。今でもそうです。今ではもうメンバーがいないという表示になっています。
彼のラインのアカウントは消えたのだと推測します。

彼がどうなったのかわかりません。生き延びることができているのかどうなのか。調べる手立てもありません。

僕はここで彼の存在について知りたいということを書きたいという意図はありません、彼が元気に生活しているのならそれでいいし、そう心から願っています。彼は”いい人”だったから。

中国と日本の仲は悪くなる一方だし、中国政府は世界から敵対視されています。それとこの話は全く関係ないです。
でも、こういう人もいたという記録がしたくてここに記しました。
彼が元気にコロナを乗り越えて、あの時みた母と彼の妻と、父親と元気に暮らしていることを願います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。