命日(前編)

ここまでの怪文書を振り返ってみた。
下ネタだらけである。大変恥ずかしい。今回は趣向を変えて恋の文章にしよう。だが、安心してほしい。成就した恋愛ほど語るに値しないものはない。

高校〜大学時代、数名だが、仲の良かった女の子がいた。そのうちの1人がB子である。B子は恋多き女であった。彼氏が途切れた事はなく、私はB子の歴代彼氏を6人は知っている。

大学を卒業し、社会人になった時である。LINEでB子が誕生日だと表示された。初めての一人暮らしで暇だった私はB子におめでとうとLINEを送った。それがきっかけで暇な時はちょくちょく電話をするようになった。

電話の内容はたわいのないものから、将来の相談など様々だった。B子はその時初めて彼氏が途切れ、今後一生孤独の身であればどうしようとよく言っていた。私は最初の頃こそモテるんだからそんな事ないとなだめていた。だが、しばらくして付き合わないかと聞いた。正直、B子との電話が楽しく、電話をしているうちに惚れてしまっていたのだ。
そうして晴れて歴代彼氏の仲間入りした。そう、歴代6人のうちの1人は私である。

5月頃からB子との遠距離恋愛が始まった。具体的な地名は伏せるが往復3万円ほど会いに行き、月に1度デートする様になった。2人で小さなテーマパークに行った時は、がらにもなくコスプレしたりもした。そのくらい楽しかったのだ。

思い返せば学生時代からB子とは何かと縁があった。特に示し合わせていないのに進学先の大学、さらには学部まで一緒であったし、就職試験を受けに行けば会場には何故かB子がいる。(結局2人ともその会社には入らなかったが)それを考えると運命の糸で結ばれていて結婚するんだろうなと考えていた。

だが、そんな幸せは長くは続かなかった。

(後編へ続く)

あとがき

既に後編も書き終えてすっきりしている反面、文章としてつまらないのではないかと不安に感じています。もし、後編読んで笑えなきゃ配信で読むのはスキップしてください。


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