飯田勝恵

漢方の知識と知恵、私が惹かれることや感じることをシェアしていきます。 漢方スクール講師…

飯田勝恵

漢方の知識と知恵、私が惹かれることや感じることをシェアしていきます。 漢方スクール講師。薬剤師。 漢方相談の仕事を経て、現在はからだ・健康・養生・漢方薬のことを伝える講師をしています。 著書『やさしい漢方 未病の地図帖 不調の原因とセルフケアがよくわかる』

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肌がカサカサして痒い~当帰飲子

背中・すね・太ももがかゆい 見た目には湿疹や皮膚の変色などは何もないのに、肌がかゆい。 乾燥する季節は背中やすね、太ももなどがカサカサしてかゆいと訴える人が増えます。 そこで、皮膚の乾燥とかゆみに使われる漢方薬、当帰飲子(とうきいんし)を紹介します。 かゆみの原因 漢方ではかゆみの原因には、「熱・湿・燥」があると考えます。 「熱」とは、皮膚が赤くなったり、熱感のある状態です。 「湿」とは、水泡があらわれたり、ジュクジュクと分泌液がでているような状態。 「燥」は乾燥の

    • 肺をうるおし空咳に効く〜麦門冬湯

      感染症で認知度アップ 新型コロナウィルス感染症回復期の咳に使われることから、広く知られるようになった麦門冬湯。 「咳」に効果があります。 新型コロナウィルス感染症とインフルエンザの流行が重なり、鎮咳薬が不足したこともあって、漢方薬が使われる機会は増えているようです。 そこで、麦門冬湯を適切に使っていただくために、 2つのポイントをお伝えします。 ❶痰の少ない乾いた咳に。 ❷感染症では回復期の空咳に。 痰の少ない、乾いた咳に まず知ってほしいのは、咳には種類がある

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