SUBARU アウトバック日記 No.3 車酔いしない方がいいよね。

僕は子供の頃から車酔いを盛大にするタイプである。

とにかく、肩や首が凝りやすい。足回りが柔らかすぎる下手な車に乗っていると、道路の継ぎ目や、凹みのところで、車がボヨンボヨンして気分がすぐに悪くなる。
https://www.goo-net.com/magazine/knowhow/drive/46397/ 
(車酔いの効くツボ)

車体が揺れても良いのだが、スパッと揺れがおさまるのと、ボヨヨンといつまでも揺れが収束しないのでは大違いだ。揺れがいけないのではなく、揺れが続くから気持ち悪くなる。この気持ち悪い揺れは胃や内臓にくる。自分的には耐えられない。

ところが自分が買った中古のアウトバック BS9にもこの症状があったのだ。これには困った。運転が全く楽しくない。60km/h以上だと道路がよければ、本当にスーっと進む。でも日常速度域の20から50km/h のところで、道路のギャップ(凹み)を拾って、ボヨヨンしていた。揺れに「周波数」というものがあるなら、とにかく周波数が体に合わない。後部座席ならともかく、運転席にいて、たかが通勤時に車酔いに近い状態になったことはこれまで一度もない。せっかく買った車なのに。妻にも言えない。困り果てた。

でも困ってばかりもいられない。Youtubeやみんからなどで対策情報を探ることにした。

*アウトバックの名誉のために言うと、僕が買った車は5年半落ちである。

すると、みなさん、ショックアブソーバー(ダンパー)を交換していると言う情報が見つかった。

車というのは、地面からのショックを吸収するすべを持っている。段差や、ギャップがあったとしても、軽くいなして乗り越えていってくれる。

僕はその仕組みをちょっとだけ調べた。

タイヤには、実は、スプリング(バネ)とショックアブソーバーがついている。スプリングは、衝撃が地面からあったとしてもボヨヨンと受け止めてくれる働き。もしこれがなかったら、板の上に人間が乗り、時速50km/hで走行しているのと変わらなくなる。ガタン、ゴトン、ガタゴトん。舌を噛みそうになるだろうし、お尻も痛くなるだろう。バネは衝撃を和らげてくれ、キャビン(室内)にいる乗員に大きな衝撃を伝えない働きをしている。

ただ、バネだから、地面から衝撃を受けると、いつまでもボヨンボヨンしてしまう。そのボヨンボヨンをあるところで「すっと収めてくれる」のがショックアブソーバー(ダンパー)の役割だ。

ショックアブソーバーはシリンダー(筒状のもの)形状のものだ。僕の車は、スプリングは効いているのだけど、ショックアブソーバーの効きが経年劣化で甘くなっており、バネの揺れをすっと収束させる機能が落ちていると推測した。だからギャップを乗り越えた時にボヨヨンという気持ち悪い揺れの周波数に繋がっていたのだ。

原因がわかればあとは、ショックアブソーバーを交換するのみである。

すると候補が3つ見つかった。

1 KYB(カヤバ) New SR SPECIAL
2 Tein(テイン) Enduro Pro Plus
3 Billstein(ビルシュタイン)B6スポーツダンパー

1は一番安い。5万円程度。ただし評判は純正と比べて少しいい程度らしい。
2は2番目に安い。それでも7万円程度。評判はとても良かった。
3は僕でも聞いたことがある有名ブランド。15−20万円。とても手がでない。

僕は2を躊躇なく選択することにした。
https://www.tein.co.jp/products/endurapro.html

Teinという会社はレースの世界では有名な会社らしい。レースに興味のない僕は申し訳ないけど全く知らなかった。

また、「車高調」というものがあるらしい。ファッションや機能面から車高を下げる人たちがいて、車高を下げるため、ショックアブソーバーで短いもの?を使うらしい。昔のシャコタンらしい。

僕は全く、そういうのには興味がなく、またアイサイトもあるため、通常の車高をキープできるようにしたかった。2の Euduro Pro Plus は純正と同じ車高をキープすると謳っており、車検も全く問題がないということで、これを選択することとした。

一応、交換にあたっては、スバルの認定中古車のディーラー担当者にも相談。それがいいでしょうと言ってもらえたのも良かった。まあ買ったらオーナーのものですからね。昔は、スバルの取扱ディーラー本社でも Sc labo (スバルカーラボ?)というのがあって、そこには Teinコーナーもあったそう。でも今は無くなっている。ディーラーで取り付けはできななそうだ。念の為に、純正のアブソーバーは保管してください。とも言われた。まあ僕もそう思います。

選んだのは近隣のタイヤ館さん。事前にTeinのホームページで「取扱店」を調べたところ、このタイヤ館さんではTeinのショックアブソーバーをかなり交換をしているところだと分かった。担当者の方は詳しい方でこれまた助かった。

実は、僕が選んだ、Enduro Pro Plusは減衰率を変更できるタイプ。減衰率とは、車のボヨンボヨンをどれだけすっと抑えられるかという率である。かために設定することも、柔らかめに設定することもできる。なんと16段階調整できるそうだ。

僕の問題は低速域での、変な揺れの解消。担当者さんによればフロントタイヤとリアタイヤでは減衰率を変えるとのことだった。一応書いておくと、フロント8のリア12である。(Teinさんの基準では1が最もかたく、16が最もやわらかい)フロントはちょうど真ん中の数値。リアはそれより柔らかめに設定したわけだ。

*ちなみに近隣にはタイヤ館が2つあり、相見積もりをとったことは言うまでもありません。そのため、最初の提示額より2万円以上安くなりました。
(本体価格+とりつけ交換費用+アライメント調整費用)

取り付けのため車を預けてから五時間後。タイヤ館を再び訪れた。純正より乗り心地が悪くなっていたらどうしようなんて心配もあった。

鍵を受け取り、広い駐車場内で一周ぐるっと回ってみた。感動だった。足が若返っている! アクセル踏み始めですっと前に出てくれる。段差やギャップもしなやかにいなしてくれる。もちろん衝撃もある、ボヨンもある。ただし、衝撃はまろやかで、かつボヨンも一瞬で収束してくれる。あの気持ち悪いボヨヨンという揺れはもうどこにもなかった。場所をかえて70Km程度でも走行したけどナイス。気持ちいい。運転が気持ち良くなり楽しくなった。あまりに嬉しく、妻を後部座席にのせたり、運転してもらって感想を言ってもらった。僕ほどには感動はしていなかったようだけど。少し引いていたかな。でもとっても良くなったんだと言ったらとても喜んでくれて、それもまた嬉しかった。

もう少し書くと、地面のうねりや路面の情報がよりリアルにわかるようになった。ただそれが不快ではない。

担当者の話では馴染むまで少し時間がかかるとのことだった。1週間後に再調整が必要であればするとのことだった。ただ今のところなんの不満もない。


車好きでもなんでもない僕が、車のパーツそれも足回りのショックアブソーバーを交換するなんてと思っていたけど案外簡単だった。(ネットで調べ、タイヤ館で交換しただけ)

中古車を買う理由なんてそれぞれ。値段の安さはその最たるものだ。でもあと数万円で乗り心地が大きく向上するとしたら? 乗り心地に納得がいかないのならへたっているかもしれないショックアブソーバーを交換するのは悪くはない選択に思える。

人生は案外短いのだから、最大限に楽しむべくあれこれ考えて行動するのは良いことだと思う。毎日使うものなら尚更である。気持ちよくSUBARU アウトバック生活を楽しみたい。







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