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COCOA(接触確認アプリ)の濃厚接触通知によりPCR検査を受けてみた(行政検査)

はじめに

厚生労働省のCOCOA(新型コロナウイルス陽性者接触確認アプリ)からのプッシュ通知を受けてPCR検査を受けることになったのですが、COCOAのバグ(障害)によりアプリ上の表示と接触ログデータが食い違うイレギュラーなパターンに遭遇したためこの記事を書きました。

なおスクリーンショット(添付画像)についても当時取得したものをプライバシーの保護に留意して一部加工して貼り付けています。

2020/08/19 1AM
事の始まり

スマホ(iPhone)にインストールしていた厚生労働省のCOCOA(新型コロナウイルス陽性者接触確認アプリ)より陽性者と濃厚接触した旨のプッシュ通知を受けた。

本来なら以下のような画面が表示されるはずだが(Android版の参考画像)、

しかしアプリ上では「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されている…

何かおかしいぞ!と思ってネットで検索すると、どうやらアプリ上の表示とスマホに保持している接触ログのデータが食い違ってる場合があるらしいとのこと。

※2020/09/02追記
iOS13.7のリリースにより「設定」アプリ内のトップレベルに「接触通知」が新設されました。
(以下iOS13.6の時のスクリーンショットになります)

スマホの「設定」アプリから「プライバシー」ー「ヘルスケア」ー「COVID-19接触のログ記録」ー「接触チェックの記録」と辿っていくと同じ日時の接触ログデータが複数ある。

プッシュ通知を受けた日時と同じタイムスタンプの接触ログデータ(複数ある)を順番にチェックしていくと、その内のひとつに以下のような接触ログデータを発見した。

推測だが、

「提供されたキーの数」
 =すれ違ったCOCOAインストール端末(スマホ)の数

「一致したキーの数」
 =すれ違ったCOCOAインストール端末の内、陽性者(すれ違った後日に判明した分も含む)の数

ではないだろうか?

そして厚生労働省の「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」を参照すると以下のような記述があった。
(以下の画像は2020/08/19現在の記述であり、Q&Aの内容は状況に応じて刻々と変更されている可能性がある)

接触ログデータの「一致したキーの数=1」についてはあくまでも個人の推測なので、接触ログデータのスクリーンショットを添付して厚生労働省のアプリサポート窓口に確認メールを送信。

2020/08/20
アプリサポート窓口から初回の回答あり

こちらが送信した確認メールにおいて、接触ログのスクリーンショットで「一致したキーの数=1」であることを知らせているのにもかかわらず、何故か接触ログの「一致したキーの数」をチェックしろとの返信が届く。

サポート窓口が機械的に処理しているのかサポート窓口に届く件数が膨大なのかは不明だがCOCOAのアプリ上の表示と接触ログが食い違っているのはどうやらアプリのバグらしい。

仕方ないので再度「一致したキーの数」が1であることを明記して再度アプリのサポート窓口に返信した。

2020/08/21
行政検査の通達

TwitterのTLを何気に見ていたら、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部から、COCOAにより濃厚接触であることが判明した者についても希望者にPCR検査が受けられるようにする通達が出たとのツイートに気付く。

新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で通知を受けた者に対する行政検査等について」(PDFファイル)

行政検査=PCR検査費用は公費負担
ただし検査機関にて受ける問診などにかかる診察費用は健康保険適用で別途受診者負担

2020/08/22
アプリサポート窓口から2回めの回答あり。

一致したキーの数が1以上だったタイムスタンプの日付から直近2週間以内に陽性者との接触があった」とのこと。
(この回答をもって私が濃厚接触者であることが確定)

つまり直近2週間以内に陽性者が持つCOCOAインストール端末とBluetoothによるすれ違い通信が発生し、1m以内かつ15分以上同じ場所にいたことになる。

直近2週間の実際の行動の内、COCOAで引っかかりそうなものは以下の通り。
(個人的にはスーパーで濃厚接触が発生したものと考えている)

・大混雑してるスーパーのレジに並ぶ
 (マスク着用、入店&退店時にアルコール消毒)
・ファストフードの店のカウンター席でおとなしく食事
・クルマのディーラーでスタッフと会話
 (透明なビニールで遮断した上でマスク着用で対面で会話)

2020/08/24
接触者相談センターに連絡

京都市の「新型コロナウイルス専用電話相談窓口,帰国者・接触者相談センター」に自分がCOCOAのプッシュ通知による濃厚接触者であることを電話連絡

自覚症状等は無く、COCOAから濃厚接触のプッシュ通知があった日以降2週間ほど様子をみればいいと考えていたが、病院に入退院を繰り返している身内がいるため(一時退院時に身内と接触あり→身内は再入院前の8/20にPCR検査を受け陰性判定)、厚生労働省のアプリサポート窓口に確認した内容及びPCR検査を受けたいことを伝えた。

2020/08/24〜25
PCR検査の手配、検査実施

京都市役所保健福祉局 保健衛生推進室保険医療課(着信番号の逆引きで判明)より複数回電話があり、PCR検査の手配をしていただいた結果、8/25のお昼にPCR検査を受けられることになった。

指定された時間に検査施設に赴き、陰圧の透明なビニールテントの中で検温や問診等が行われた。

最終的には長い綿棒を片方の鼻の奥まで差し込まれたまま10秒ほどぐりぐりされて涙目になって検体の採取完了。

映画やゲームでしか見たことないガチのバイオハザードのマークは見ててあまり良い気分のものではない…

2020/08/26
検査結果判明

PCR検査の結果=【陰性】であることが判明。

偽陰性の可能性も完璧に否定はできないため、プッシュ通知あった日から2週間は様子をみることにする。
(何かあれば保健所に連絡する)

最後に

・日本の人口1億2000万人
・接触確認アプリダウンロード数1200万(人口の1割)
・京都市の人口146万人で感染者のべ952名

※上記データは2020/08/23時点のもの

食料品買い出しや通院など必要な時以外に外出してないことを合わせて考えるとわりと凄い確率で陽性者(になった人)とすれ違い通信したことになる。

COCOAはスマホへのインストール台数が増えれば増えるほど効果が出るので、まだインストールしていない方はぜひともインストールしてほしいなと思います。
(みんなの命>スマホの電池の減り)

それと、もしよろしければ文部科学大臣からのメッセージにも目を通しておいてください。

新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けて(大臣メッセージ)」(令和2年8月25日)

以上です。

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