梅雨だから許されたい

仕事も決まってもう出勤日だって近くなっているのに、今になって「時期尚早」という言葉が度々頭を過る。
明確に、私の中に怯えが残っていた。

その怯えがどういう種類のもので、何に対してかなんて自分でも曖昧だ。
けれども、私は研修などの内定者が集まる場で辛くなった。
全身が震えてしまいそうで手の甲に爪を立てて堪えた。

仕事に対してだけではない。日常的に私は頻繁に情緒が乱れる。それは決まって「社会の輪」に入れないと感じた時だ。
それを感じ取った瞬間に自分がとてつもなく矮小な人間に思える。何にもなれない。私というものが何であるのかなど分からない。
ただ醜い自分に嫌気が差す。

いつまで飲み続ければいいのか分からない薬も大層恨めしかった。
まるで薬を飲んでいる期間だけが自分の生きられる日数のような気持ちになった。

自分よりもっと重い精神的な病を抱えてる人だっているのに、自分が誰よりもつらいと一瞬でも思ってしまうことに吐き気を覚える。
毎日寒くて仕方がない。ほぼ毎日頭が痛い。


今は梅雨のせいだなんて言い訳できるがこれから先はきっと困ってしまう。

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