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01・「学校給食のチ・カ・ラ」

学校給食が変えるものって、何だろう。給食の力を考えてみたい。

国連WFPは、紛争や自然災害の現場における「緊急食料支援」に力を注ぎつつ、途上国や紛争地での「学校給食支援」にも取り組んでいる。給食には、広く人びとや社会を動かし、地域や国の未来を、明るい方向へ変えていく力がある。

まず、空腹な子どもたちが、必ず一食たべられる。紛争によって仕事を失った親にとって、子どもを食べさせていくことは容易ではない。学校で食べる温かい給食が、子どもたちの未来をつないでいる。

それから、通学することで、将来の希望が見いだせる。すなわち、学ぶことにより、貧困の連鎖から抜け出すように、視座を形成するのである。

さらに、給食支援によって、地域が活気がうまれる。それは、地産地消型の学校給食の利点である。例えば、給食で提供する牛乳が、地元酪農家の生産性向上につながっている。

女の子も男の子と同じように学校へ通える。給食が、親に女の子たちの通学を促す動機付けにもなるのである。山岳地帯が多く学校へのアクセスが悪いところでは、通学しなくなってしまう子どももいて、男女格差も依然としてある。

子どもたちは、給食のおかげで授業に集中することができるし、育ち盛りの子どもたちが必要な栄養もしっかり取れる。給食の助けをかりて学び、成長した子どもたちが成人し、その国の発展を担っていくのである。

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