ベストヒットUSA幻想
80年代のベストヒットUSAから洋楽人生が始まったと言っても過言ではない人が多いのではないか。そのくらい産業ポップスブームだったし、世界をまたにかける欧米のポップスが桁外れのキャッチーさを思い知らされた。そんで我々はチャートに入っているアルバムやシングルは聴かなければならなかった。なので何とか貸しレコード屋とかで借りて聴いたものだった。新興宗教のようなものだった。
まあそういった背景もあったけど、DJの小林克也のハイテンションな英語も良かった。異常なアクセントでアーティストの呼び捨てにしていた。
「マ、ダーンナー」 マドンナ
「ウィッ、トニー」 ホイットニーヒューストン
「マイコー」 マイケルジャクソン
そんで後日番組が終わってしばらくたって小林克也が言い放っていたのは
僕はエルヴィス世代だから80年代の洋楽には興味なかったよ
というようなことだった。
まあいい。たぶん、いろいろあるのだと思う。レコード会社の都合や映画会社の都合(映画のサントラも多かった)やスポンサーの都合もあるだろう。
ただ良心の呵責はないのか?自分で聴いて良かったものを紹介するのがDJじゃないのか?
そりゃあエルヴィスから始まるカウンターカルチャーのロックは熱いものだったに違いない。なにせ誰もやってないことだっただろうし。よく自分をだまして産業ロックをレコメンドし続けたな。
せめて貸しレコード屋の代金は返してくれないか?
おしマイケル。
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