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ムンビョルは愛、光────

はじめに

2022年8月20日、NHK大阪ホールにてMAMAMOOのMoon Byul(以下、ムンビョル)のライブ「Director's Cut : Japan Special Live」が行われた。私は昼と夜の2公演とも観覧することができた…。1週間が経ち、だんだんこの日が遠ざかっていくことが寂しいが、この間に感じたこと、考えたことを一生忘れたくないと思い、書くことにした。3月の韓国でのライブは配信で見たが、そのときは1週間、背筋が伸びるなあという気持ちで過ごした。今回は1週間、ムンビョルさんのことしか考えられず何も手につかないという状態になっていた。

当初はライブレポとしてこの文章を出す予定だったが、うまくまとまらず、記憶が曖昧で時系列もバラバラなので、雑記ということでお許しを…。ライブ終了直後から早速忘却が始まっており、私の妄想が混ざっている可能性は大いにあるため、何か誤りなどがあればお知らせいただけると幸いです。ライブ前から1部、2部について、最後にその他思ったことという形で書いていきたいと思う。とても長いので、休憩しながら読んでください…。

ライブ前

ライブの一ヶ月前、私生活のあまりの忙しさにTwitterからしばらく離れようと思い始めていた。今日で一旦やめよう…と考えていたまさにその日、懇意にしてくれているオタク仲間が、ムンビョルさんが日本でライブをするという知らせを伝えてくれた。なんとその告知が出た日の夕方にファンクラブ先行のチケット販売が始まるという。

先着順だったので取れるか不安だったが無事に取れ、ウキウキした気持ちで当日を待つこととなった。不思議なことに来月ムンビョルさんに会えるというだけでなんでもできる気がしていたし、実際に乗り越えられた。他のムム(MAMAMOOのファン)に会えるということもとても楽しみにしていた。この時期、本当に忙しかったのでこれがあることが心の支えだった。

1部

あっという間に8月20日になった。かなりの方向音痴なので会場の最寄り駅を出ていきなり反対方向に歩いてしまったが、無事に会場にたどり着いた。ロビーにはすでに多くの人が会場に入るために並んでいた。この人たちみんなそれぞれの生活がある中でここに来て、しかもムンビョルさんのこと好きなんだ…と思うとなんだか感動して泣けた。

開場時間になって事前予約していたグッズを受け取り、2階の席に座った。ステージを上から覗き込むような感じで、思ったよりもステージが近くに感じられた。ムボン(大根の形をしたMAMAMOOの公式ペンライト)に電池を入れ、握りしめながら待っていると会場が暗くなり、スクリーンに映像が流れ始めた。そして中央のスクリーンが上がり、ムンビョルさんのシルエットが見えた。その瞬間に鳥肌が立ち、「いる……!!!!」と思った。まずここにムンビョルが存在し、自分が同じ空間にいるという事実に打ちのめされていた。上から覗き込む形で見たので、広いステージに小柄な(といっても私のほうが小さい)ムンビョルさんがポツンと立っていたのが妙にリアルな感じだった。重低音とムンビョルさんの歌声を爆音で浴びて心の芯まで震えた。ああ生のライブってこれがいいんよな…と思った。

久しぶりの、そして初めての単独での海外公演ということで、特に1部はムンビョルさんの緊張感が伝わってきた。「日本のムムが誰もいなかったらどうしよう…」と心配していたようだったが、「そんなことはない!私たちはここにいるよ!!」という気持ちで2階からムボンを大きく振った。

2階も含め、観客席の方を見ながら歌ったり話したりしている誠実な瞳が印象的だった。すべての人に届けたいという気持ちが伝わってきた。日本のムムを喜ばせようといろいろと考えて準備してくれたことや、言葉にして愛を伝えてくれたことでもうめちゃめちゃに泣いた。ムンビョルさんは実在していたし愛だし光だった…。今まではまさに星を見るように時間的・空間的な隔たりがあったのに、同じ時間・空間で直にその光を浴びてしまった…太陽拳だ…(?)と思った。物理的にも輝いており、フォトタイムのとき、あらかじめデジカメの設定を暗めに写るようにしていたのに白飛びしていた(カメラの敗北…)。ただただその存在がまぶしすぎて、1部の時点ですさまじい充足感と疲労感を感じ、手足が震えていた…。

このあと2部が始まるまでの間に、Twitterでお世話になっている方々に会うことができたのだが、しばらく言葉が出てこなかったしまだ手足が震えていた。それと1部に参加していた人はムンビョルさんって実在したんだ…と口をそろえて言っていた気がする。ムンビョルさんもだけど、みんなほんとにいたんだ…!という実感が湧いてきて嬉しかった。

2部

そして2部の席についたところ1階のかなり前の席だった。ほんとに私大丈夫なのか…生きていられるか…と本気で心配になった。開演時間になりムンビョルさんが登場したが、思ったより近くて卒倒しそうになった。表情がよく見え、1部のときよりも実在感が増した。2部はムンビョルさんの緊張が解けた感じが伝わってきた。そして私はというと1部と同じところ(特にILJIDOとduu duu duu)で号泣したり、ムンビョルさんの声に聴き入るあまり、ムボンを振るのを忘れたりなどしていた。最後のあたりで紙吹雪が舞ったとき、上を見上げながらああ人生は美しいと思った。

たぶん2部だったと思うが、汗を拭いながら、「汗見えます? 見えちゃだめなのになあ…」と言っていた。あと「皆さんが私のことをかわいいって言ってくれるけどあまりわからないんですよね、皆さんのほうがかわいいですよ、でもかわいいって言ってくれてありがとうございます」(最後のところ、「でも皆さんの気持ちは受け止めます」だった気もするし両方かもしれない…もしくは1部?)みたいなことも言っていて、ムンビョルさん"アイドル"や…と思った。ムムたちの愛を誠実に受け止める姿勢が印象的だった。

アンコールのあと、ムムたちが用意したうちわなどに書かれたメッセージに隅々まで反応していた。サービス精神が旺盛すぎる…。最後の最後まで名残惜しそうにムムたちの方を見つめる瞳がずっと心に残っている。

恋におちたら

すでにとんでもない長さになっている(すみません…)。以下、その他思ったことをつらつらと書きたい。


途中、日本語の曲を歌う場面があった。それはCrystal Kayの「恋におちたら」という曲(ぜひ聴いてほしい…)。

Crystal Kayの曲は幼いころ親が車で流していてよく聴いていたのに、この曲は知らなかった。いや覚えてないだけで聴いたことはあったかも。日本語の曲を歌ってくれたことだけでも嬉しかったが、この曲を一番練習したと言っていて(たぶん)嬉しかったし、たくさん準備してくれてありがとう…と思った。日本語の曲を歌ってくれているということと、声が本当にきれいだったことに感動し、サビの言葉しか聞けてなかった。自宅に帰ってから歌詞をじっくり見てみると、涙が出てきた。

出会ったときからきっとすべての世界変わり始めていたよ
今ならこの気持ちを 正直に言える

道に咲いた花にさりげなく笑いかける君が大好きで
どんな宝石よりも輝く 瞬間を胸に刻もう

心から心から思う君が大切なものはなんですか?
その笑顔 その涙
ずっと守ってくと決めた 恋におちて I love you


出典:Crystal Kay 恋におちたら 歌詞 - 歌ネット (uta-net.com) (下記も同じ)

「いや、こちらのセリフですが!?」と思ってしまったが、一生懸命準備してくれて、私たちに届けてくれたことが本当に嬉しい。たぶんライブでは歌ってなかったと思うが、2番の歌詞も見てほしい。

君が子供の頃に見てた夢と願い事を聞かせて
たとえば今は違う場所に立っていても

思い通りにいかない日には 懐かしい景色見に行こうよ
いくつもの思い出がやさしく 君を包んでゆくから

心から心から思う君が信じてるものは何ですか?
この街も友達もみんないつでも君の味方でいるよ always love

どういう経緯でこの曲が選ばれたのかは分からないが、これはムンビョルさんからのメッセージなのかなと思ってしまう。君にも味方がいる、懐かしい場所に行ってみよう、思い出がやさしく包んでくれるといったように、今の自分や周囲の人・場所、過去に目を向けさせてくれたことが、私にとってものすごく救いになった。振り返ると自分の周りには支えてくれる人がいたし、毎日大変だけど楽しいこともたくさんあったなと思う。あと、ないものばかり見ていてはいけない、あるものに目を向けなければと思った。そして自分にとって心から大切なもの、信じているものとは何なのか、ずっと考えている。ライブ以来この曲を鬼リピし、そのたびにべしゃべしゃに泣いている。

愛について

途中、愛の話になったときに、「愛にはいろいろな形がありますよね…(中略)…皆さんが私に向けてくれるのもその一つだと思います」といったことを言ったのが印象に残った。そのことを認識して言葉や歌で伝えてれてありがとうと思う。そして自分に向けられた、こちら側からのまなざしを理解していてそれを受け止めてくれていることがとても嬉しい。ムンビョルさんは愛を受け取り、そして返す人だと思った。

ムムがたくさんの愛を注いでくれることに対し、「もっとがんばらないといけませんね」というようなことを言っていたような気がする(すみません、これも記憶が曖昧)。やりたいことをあなたのペースでやってほしい。やりたいこと全部かなえてほしいし、それを応援させてほしいと思う。しかし自分の応援が本人を追い込むことにならないかと心配になる(葛藤)。休んでもいいし立ち止まってもいい、むしろそうしてほしいと思ってしまうこともある。結局これは私自身のエゴでしかないのかもしれないが…。もうとにかく健康で、元気で、幸せでいてほしいと思う。その夜のvliveで、休みが多いと雑念が湧くと言っていて、少し心配になった。ムンビョルさんは次々と進んでいく人なんだなあ。

「ムムたちに愛を千倍返しだ!!」(要約)と言っていたが、私はさらに一億倍くらいにして返したいと本気で思う。以前に書いたが、己自身で推しのことを知り、早急に愛を伝える必要性を感じる出来事があり、そのことが今のオタ活の信念になっている。しかし、それがあまりできていない。本当は韓国語を勉強して自分自身で彼女の言葉を理解し、手紙も書きたかったが、私生活の忙しさ故にかなわず今回は諦めた…。悔しいがとにかく今は健康でいて、次に会うときには手紙など、何かしらの形で愛を伝えたいと思っている。

そして最後に、私とお話してくれたムムの皆さんにも感謝している。ムンビョルさんはじめMAMAMOOのメンバーは私たちに惜しみなく愛を注いでくれるが、その姿勢がこのファンダム全体に浸透していると心から思う。いつも共に愛を語り合い、優しい言葉をかけてくれる皆さんには本当に感謝しています。今回のライブは告知が突然だったということと、コロナ禍での開催ということで、行きたくても行けなかった、あるいは行かないという選択をした人が多くいたと思う。そのことを心に留めておき、次にMAMAMOOやムンビョルさんが来る機会があればなるべく多くのムムたちが参加できるといいな…と願う。ムンビョルさん自身もまた来ると言ってくれたので、次の機会もとても期待している。その時は皆さん元気で会いましょうね。

おわりに

以上、まとまりもなく長々と書いてしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました…。バカデカ愛を爆発させてしまった。まとめるとムンビョルさんは実在したし、実在するムンビョルさんは愛であり、光そのものだった…。大変な中、日本に来てくれて感謝の気持ちでいっぱいだし、ムムの皆さん含め出会えて本当によかった。またしばらく生きていけそうだ。これからも微力ながら応援したい。

※誤字・脱字の修正あり

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