2020/03/03歌女+クラッシー@なってるハウス。
昨夜は歌女+クラッシーatなってるハウス、でした。
やはり人が集えば話題はコロナ、まあダイレクトに影響があるから当然かも。
人が集まること自体がいけないことのように言われ始め、ましてや大阪では「ライブハウスから感染者」という情報ばかりが大文字で先走った感もあって、もろにライブミュージシャンである私達は複雑な心境になります。
無観客で配信して伝えればいい、という意見も少なくないけれども、見てもらえばそれでいいという種類のライブではないんですよね。
経済的損失を考えて中止や延期、出演キャンセルをする人がいるのも理解はできますが、(切ない話ですが)もともと小規模なライブハウス出演で経済的に潤うレベルの収入というのはなかなか普段から難しいことで、
そもそもそのあたりはお金のためにやっていることではない(だけどお金を払ってもらって自分たちのありったけの音楽を聴いてもらいたいという気持ちも)。
ここでも繋がりのあるような、普段の私達の有り様を知っている人には、こういうことは別段説明の必要もないかとも思いますが、多くの人達はそういう小さなコミュニティで熱心に活動している私達のようなものに触れることもないから、わかりにくいかもしれませんが、
そんな世界もあります。
とかく日本では生きることを「仕事か趣味か」に二分して考えることが当たり前のようになっているのが昔から疑問でした。
(新聞に名前が乗ると年齢と職業しか書いてない、みたいなことから)
ふんぞり返るわけではないのですが、僕もそうだし、自分たちがやっている音楽とその環境、関係性を心から大事にしている人達が、それらを持続性と発展性を持って、継続していけることを、願います。
ともあれ、昨夜のライブはスペシャルでした。
クラッシーとは知り合って長くなってきました。
僕が柏に足を運び始めた十数年前に地元で活躍する打楽器奏者として知り合い交流が始まりました。
昨日話しててほとんど忘れかけていたのだけど、あの柏での12年前の交通事故のあと、彼も病院に駆けつけてきてくれていたのでした。
(あの前後のことは、記憶が混濁していてあまりはっきりと覚えてないのです。脳がまともに落ち着くまで、数カ月かかったのでした)
あったときから変わらず、いいやつなんです、クラッシーは。謙虚で優しくて。
昨年はある夜に突然思いついて、酒瓶片手に駅前に集まって夜中までセッションをしたときも付き合ってくれました。
今回2日前の急なお誘いに合わせてきてくれて、いやあ面白かった。
ジャンベ(ジェンベ、ジンベ)という西アフリカの楽器を中心に演奏する彼は、伝統的なスタイルの演奏もしますが、それ以上に「自分の音楽」をその楽器で、という姿勢があってそこがとても共感できています。
僕もtubaで、そうありたいから。
歌女の二人もかなり刺激を受けていたんじゃないかなあ。クラッシーはありがちなパターンを繰り返すことに堕さずに、全員の音を聞きながら柔軟に演奏していて、時にはグルーヴを感じさせるけどそれに拘束されるようなこともなく、凄くのびのびとした演奏ができていたと思う。
なんだか、昔大好きだったキップ・ハンラハンのアメリカン・クラーヴェ、ディープルンバとかをどこか彷彿とさせるサウンドを感じました。お客さんも立ち上がって踊ってましたね。
体に来る即興、やっぱ好きです。
終わったらやっぱり乾杯、なってるハウスでの歌女のお客さんは結構ついてきた感じでなんだか嬉しいです。
自分達が大切にしている音楽で喜んでくれる人がいる、というのは奇跡的なことなんじゃないかなと思う。
帰りはクラッシーと友達玄ちゃんと三人で酒片手に常磐線で柏まで。
数は少ないけども、柏に気の通る友人がいるというのが、とても有り難いです。
楽しかった!
皆さんありがとうございました。
今月は珍しいことに歌女は二回ライブがあります。
荻窪ヴェルヴェット・サンにて16日、
歌女+大谷能生ライブ!
これも非常に楽しみです!
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