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2021/7/7 Dead Man's Liquor 四谷CON TON TON VIVO

昨夜はDead Man's Liquor、四谷CON TON TON VIVO初ライブでした。

調べると半年以上ぶりのライブ、僕のリーダーバンドの中でも演者もお客さんも最高に盛り上がるダンスミュージックのバンドで、この状況ではちと困難気味でしたが、新しく出来たCON TON TON VIVOはしっかりとステージがあり、適度な広さとアクリル板などの対策もあって、出来そうかなと思ってお願いしました。

平日6時半スタートという中では、ちょっとびっくり。久々のDMLということで足を運んできてくれた方々も初めての方々も。有り難や。


今回は初めて曲順を決めるのを辞めました。
元々苦手なんだけど、やる曲をなんとなく決めて、あとは出任せに任せて。

鉄郎が言ってくれたけど、最初の1音で往々にしてライブは決まりがち。
正直、音楽は1音で終わってもいいかな、と真剣に思います。そのくらいでやらないと自分は出来ない。

それにしてもメンバー、お客さん共々に元気なことよ。そのパワーに負けないよう全力で。


このバンドは、大好きなニューオリンズ音楽やアフリカ、中南米、世界中の伝統音楽に対する愛情と、全く等価でかけられているフリーインプロヴィゼーションの熱量を併せ持ったものです。

腰に来るビートがリズムがうねって、だけどその上で、時には突然全員が定常リズムを逸脱して音色とサウンド(音響といってもよい)の世界に突入する。僕だけじゃなくて、メンバーもそういうのが好きなんだと思う。

どちらにせよ、心身ともに踊れるバンド。
今まで自分がやってきた音楽の要素のほぼすべてを注ぎ込んでいる大切なもの。

自分がただ若く幼いリスナーだったときに、聴きたかったと思う音楽。それをやってます。

それにしても客席が壮絶だった。あんなにバラバラに反応している人を見ることはなかなかないでしょう。
体がブルブル震えて踊っている人がいるかと思えば横の人は項垂れて微動だにせず、大爆笑している人の隣にはまさかの号泣している人がいる。なんでやねん。それこそ自分の好きな世界。

楽しんだ音楽は、楽しんだ人のもの。


それがありがたいことです。

セットリストはこちら。

2021/7/7 CON TON TON VIVO
Dead Man's Liquor set list

1st
The Great Pritender(Buck Ram)
Grand Open(後藤篤)
あの山に行くなmountain no(桜井芳樹)

2nd
bottle remain(高岡大祐)
ぼくは多くの河を知っている(瀬尾高志)

encore
Black and Crazy Blues(Roland Kirk)

記憶が飛んだり間違っているかもしれない。

オリジナル曲が増えたのも喜ばしく、それがこのバンドにおいていきいきと響いているのがさらに嬉しい。

観てた人はわかると思いますが、誰かがかっ飛んでたり途轍もないことを演奏している最中の、メンバー達の嬉しそうな楽しそうな姿、最高です。やっててよかった音楽。

このバンドを作った時は、個人的絶望で生きている心地がしなくて、あ、オレ死んだ。バンド作る。と速攻このメンバーが思いつきました。

四年目になるのかな。よくわからない。

Dead Man's Liquor
死人の酒
亡者も蘇って踊りだすような音楽を。
実際自分は生き延びた。

ちなみに、
デッドマンズ リカー
です。
リキュール、だとフランス語。
なんでやねん。
リカーショップ、みたいな軽い言葉がいいでしょ。
当時酒屋に勤めてたしね。

『この酒が飲めるかい?水も氷もなしでさ』
とは、中島らものアル中小説「今夜すべてのバーで」の初版本だけにつけられていた帯の文章で、この言葉と共にと昔愛した女性に贈られた30年前の思い出からも、このバンドは出来ています。

また、逢いましょう。

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