見出し画像

お母さん

 「お母さん」そっと呟くだけで、涙ぐみそうになることがあります。健在ではありますが、母が大病を患った際にその存在の大きさと失えない命の重さを感じた瞬間を今も思い出します。
 日頃は存在していることがどこか当たり前になっていますが、ふとして瞬間、母の存在を想うたびに、「ありがとう」と伝えたくなります。老若男女に関わらず、「母」と呼べる人がいてくれること、いてくれたことは本当にありがたいことです。
 社会が多様化し、家族の在り方やジェンダーの観点から「母の日」や「父の日」は子ども関連の施設で行事として取り上げることは少なくなってきました。それでも、家族に感謝を伝えるという文化はとても大切だと個人的に思います。
 子どもたちはお母さんが大好きです。大人になっても母親の存在は大きく、みんな誰かの子どもです。
 母の日ではなくても、お誕生日ではなくても、命日ではなくても、なんでもない日にお一人おひとりがご自分の「お母さん」のしあわせを祈るだけでとても立派な親孝行になっているのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?