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言葉の遅れが気になったら

 うちの子、言葉がなかなか出てこないわ!
気になりはじめる頃は、人それぞれかとは思います。

 言葉の発達にはかなり個人差がありますが、2歳になって単語が数語のみ、というのは言葉が遅いと考えられます。しかし、ひと口に「言葉の遅れ」があるといっても、その原因は様々なようです!
 まずそれをしっかりと見極める必要があります。

◯聴力障害

 ちゃんと聞こえていなければ、ちゃんと話すことはできません。高度の難聴の場合は、「音に対する反応が悪い」とか「呼んでも振り向かない」などの様子から割合早い時期に気づかれることがあるのです。

◯発達性言語障害

 発達上の問題や原因が特に見当たらず、周囲への関心やコミュニケーションの意志がしっかりと見られる場合、言葉の理解は年齢相応なのに、言葉を話す事が遅れている運動型(表出性言語障害)と、言葉の理解が発達していないために話す事も発達してこない感覚型(受容性言語障害)の二つのタイプがあります。いわば、純粋な「言葉の遅れ」です。

◯精神遅滞

 知的な発達が全般に遅いことにより言葉の発達も遅れている状態です。
言葉の遅れだけでなく、理解が悪い、身の回りの習慣を身につけることができないなどの遅れがみられます。

◯自閉性障害

 対人関係やコミュニケーションなどいわゆる社会性の発達が著しく悪い障害です。対人相互反応の質的な障害、意思伝達の著しい異常またはその発達の障害、活動と興味の範囲の著しい限局性、の3つの特徴を有しています。
 言葉の遅れとともに、目が合わない、強いこだわりがある、同じ行動や行為に固執したり繰り返したりする、などの特徴があります。

          日本小児神経学会引用

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