見出し画像

米津玄師さんのライブに行った話。

朝、少し遅刻気味に待ち合わせ場所に行くと、彼から「あと5分だけください」というLINEが入っていた。朝が弱い彼はやっぱり寝坊したらしい。

そのかわりちゃんと5分後に彼はいそいそとやって来た。待ち合わせ時間は余裕を持って設定していたので多少の遅刻は何とかなる。「遅くなってごめん」「いいよ、私もちょっと遅れたし」そんな会話を交わしながら、駅の駐車場に車を停め、予定通りの電車に乗り込んだ。

今回向かったのは、横浜アリーナで開催される米津玄師さんのライブだ。米津さんがボカロP時代からずっとファンだったのに、ライブに行くのは今回が初めてだった。どんな感じなんだろう、というワクワクとドキドキを乗せて、電車は走る。

住んでいるのが一応関東圏とはいえ、横浜までは電車でそれなりに時間がかかった。到着して中華街でご飯を食べたり赤レンガ倉庫をひやかしたりしたのち、会場となる横浜アリーナに向かう。開場まではまだ時間があるので、先にグッズを購入することにした。

会場周辺はすでに人が集まってうろうろしていて、ツアーグッズが入っていると思しき青いショッピングバッグを下げた人が大勢いた。私たちもその人波の中に突入する。

延々順路を辿ってようやく販売所に到着。思いの外並ばず、すぐに買えた。黒パーカーとタオルとラバーバンドを購入。先ほど見かけた人たちと同じように青いバッグを手にして外に出る。

キーホルダーのガチャガチャもやった。たくさん種類があるはずなのに、3回やって2つ被るという引きの悪さを大発揮した。彼とも被ったけどまぁお揃いだねとポジティブに捉えることにする。

一旦、宿泊予定のホテルに荷物を置きに行く。少し休んだのち買ったパーカーに着替えて、いざ出陣。

再び訪れた会場はさらに人の数が増していた。いやーみんなどこから来てるんだろうな。

本人確認等を済ませて会場内へ。座席はアリーナ席の後方。これみんな立ったら全く見えなくなるんじゃね?という低身長の私の懸念どおり、ライブ開始直後からステージはおろか米津さん本人も全く見えなかった。たまに人と人の頭の間からちらりと米津さんの姿が見えるくらい。あとはひたすら歌声を聴きながら、合間合間に映し出されるスクリーンの映像を見たり、周りに合わせて手を振り上げたり手拍子をしたりした。

米津さんのライブはもちろん、男性アーティストのライブは初めてだったのだけれど、やっぱり女の子の黄色い声が多いなぁと思った。

今回のライブは神セトリ、という事前情報はツイッターで聞いていたけど、その通りとても良いセトリだった。米津さんのパプリカを聴けたし海の幽霊は映像と一緒に見られるという贅沢体験だったし、締めの曲(アンコール前)が馬と鹿だってし。

あとたまたま当日の朝聴いていたアルバム「YANKEE」からWOODEN DOLLと眼福が聴けたのも良かったし、一番好きなアイネクライネを歌ってくれたのも嬉しかった。

アンコールで灰色と青が流れた時は「もしや?」と思ったけどさすがにサプライズ登場はなかった。でも米津さんソロバージョンもとても良い。

途中、米津さんがMCで話していた、「ライブで周りの空気感に何となく乗れないという人がいるかもしれないけど、それを悪く思う必要はない」というような話(時間が経ってしまったので細かい言い回しはうろ覚え)。それを聞いて、ライブはノリよく楽しむのが一番だと思っている節のある私はちょっと反省した。その人それぞれがライブで楽しめばいいんだよなぁ、と。

2時間はあっという間に過ぎた。終演した時、時計の針がしっかり2時間進んでることが信じられなかった。

けど本当に楽しかったし、できることならまた来たい。今度来る時には、ライブ中の合いの手とか手拍子とかをもっとマスターしていたい。

画像1


もし、記事を気に入ってくださったら、サポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは、本を買ったり、書くことを学んだりするために活用させていただきます。