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離れているからこそ感じた温かさ。自粛中に学んだこと

約2か月間に渡りテレワーク勤務をさせていただいている。

私がお世話になっている会社では、幸いにも数年前からテレワーク環境を整えていた。そのため、国からの要請でテレワーク勤務に切り替わっても比較的スムーズに対応できた。私自身、テレワーク勤務には慣れていたつもりだったけれど、これほど長期間に渡るのは初めてでとても戸惑いを感じた。そして、最近ようやく慣れてきた感覚がある。しかし、そろそろこの状況も終わりに近づいているようだ。今回のかきあつめテーマは、「近況報告」である。少しお付き合いいただきたい。

この期間を通し、改めて気づかされたのは、「人の温かさ」だった。
私は、いつも心に刻んでいることがある。それは、「余裕がなくなった時にこそ人間の本質が見える」ということである。今回の外出自粛期間中、私の心は何度も揺さぶられた。連日報道されるニュースに怯え、家族や親友や会社の同僚と直接会えない寂しさと先の見えない不安に私の心はずーんと落ちていった。「心に余裕がなくなった」のである。
本格的なテレワーク勤務が始まって1カ月ほど経ったある日、何だか急に辛くなってしまい、上司同僚後輩、家族友人と、方々に弱音を吐いたことがある。「もう、何かしんどい。」って。その時、彼らから返ってきた言葉は、「少しリフレッシュしてきなさい」、「こちらはやっておくから、無理はしないで」、「(控え目に……)気分転換のために少しお話しますか?(上司)」だった。皆さん、慣れない環境下で大変な時なのに……部屋で一人で泣きながら素直に早退をさせていただいた。
その日は、偶然にも会社外の友人とオンラインで話をする機会があり、長時間にわたり付き合ってもらった。その後も家族や友人たちと電話で話す機会が増えて私の心は安定していった。本当に感謝しているし、「私が大切にしなければならないのは、この方たちなのだな」と心底感じている。彼らの温かさに甘えすぎてはいけないけれど……温かさを知っているのならば、自分もまた、人に対して温かくなれはずだと、信じている。私も彼らの様に温かい人でありたいと思う。これが私がこの期間で学んだことである。

そして、新しい日常がはじまる。
長期化している緊急事態宣言も、まもなく収束に向かう(そうあってほしい)。その先に待っているのは「新しい日常」だ。生活の仕方自体が変わるという意味もあるけれど、私自身の心の在り方も変わったように感じるから、その意味も含めての「新しい日常」だ。どんな世界が広がっているのだろう?答えは誰にもわからない。
今、私達は、変化の時代を生きているのは間違いない。そして、おそらく、進化の時を迎えているのだと思う。どんな未来が待っていても、「温かさ」を胸に、周りの方と力を合わせ、しなやかに進んでいきたい。ああ、そうそう……強がることなく、素直さを忘れずに(ここは大事ね)!
お付き合いいただきありがとうございました。

編集:らいむ
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