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あんなに悪口言ってたのに…^^;         ~二人の(音楽家)人間の豹変の話~

楽器演奏を生業としている二人がいる。私の知人に。女性と男性。
(仮に)女性はM、40代か50代。男性はK、還暦をこえている。
*注:ちなみにこのnoteは、私が普段あえて言わずにいること(だけどなんかモヤモヤしてること)を100パー正直に吐露する場として開設したので、内容的に刺激的なところもある。今回もそういう内容です

2人ともそこまで悪い人ではないのだが、ちょっとクセがあるというか。とりわけ男性のKはかなり我が強く、ほうぼうで嫌われそうなタイプw。
女性Mの方は水商売やったら絶対成功するだろうなと思うような”建前の顔”がうまい子で、でも本質的な性格もイジワルさはないので私は嫌いではなかった。

私が先に知り合ったのはMのほうで、私がよく行く地元居酒屋の、彼女もあとから超常連になったことで知り合いに。私も同じく音楽をやっていたこともあり、また”居酒屋に夜更けに立ち寄る女性一人客”としては珍しいので、それなりに楽しく話すようになった。
その後、まったく別の場所で別の人間がきっかけでKと出会うことになる。私の飲み友達(建築系のおじさん)が手がけたレストランでミニコンサートがあるよと誘われ、言ったらKが楽器を奏でていた。

この二人が奏でる楽器は同じだった。
そしてその楽器はプレイヤー人口がさほど多くない、つまりその市場が小さめだから、互いを知っている可能性はあった。

ある日、たまたま(いつものように)居酒屋でMと居合わせ、話のタネに
「そういえばこないだKのコンサートに行ってきたよ。Kって知ってる?」
と出してみた。
するとMの形相が変わり、なんとそこからKの悪口三昧となった。

同じ時期、私はKから一緒にライブをしようかという話を受け取っていた。
私も私でM同様”人当たり”のかなりよい方だったから、Kのコンサートの時に激励の感想と共に話しかけ、そこから最終的にはサシで飲みに行くまでになった。(後から関係各所に聞いたらかなり珍しいことなんだって。いろんな意味で)
ある日、そんなKとのサシ飲みの時にMの名前を出すと、そこからなんと(!)滝のような悪口三昧。ものすごかった。
(あれ?これデジャヴ?w)
歌も楽器も下手なのによくここまで人前でやってるよね。やっぱり女だしファッションもあの年でミニスカはいて、媚びてるからね。エロいファンを付けてるわけだよね。などなど。

ちなみに興味深かったのが、MからのKに対する評価が、上記とかなり似ていたこと。
演奏能力も低いのに年齢いってて偉そう。魅力ないし。全然ダメ。などなど。

・・つくづく、次元の似ている同士は同じことを互いに言い合うんだなぁ、他者は鏡だなぁ、と思いながら(わりと楽しく)聴いていた。

つまりはとにかくこの二人は超絶仲が悪かった。
‥いや、表面上はオトナの対応をしていたので「嫌い合っていた」が正解。
で、お互いの悪口を双方から聴きまくった私からするとその”オトナ対応”がひたすら滑稽に見えた。

ある日、前出の居酒屋にたまたま私がKをお連れした際、これまたたまたまMが後から一人で来て鉢合わせが実現してしまった。
その時も、「あらぁ、Kさん。いつもおせわになってます」「いやいやMちゃん、久しぶり~」とお互いにオトナやってて、そしてKが夜更けに帰り、私が飲み足りないので店に残ったら途端にMがKについて罵詈雑言の嵐(店のマスターが呆れるくらい)。
そんなこともあったくらいに、二人は互いをディスっていた。
これが10年弱前の話。(でも”それまで”の歴史と共に二人とも悪口を言っていたから、突発的な関係性ではなくもっと前から嫌い合っていた模様。なにせ狭い業界らしいから)

ところがである。
数年前、この二人と私が繋がっているSNSにてKがMと一緒にコンサートに出る、という投稿が飛び込んできた(詳細は忘れちゃった)。
そしてKは感謝の言葉と共にMを称賛。
その後、MがKの別の投稿に激励を送ったり、しばしばコメントをしたり。

・・・へ??
一体何が起きてるの?(いや何がどうなったの?)
と思うじゃないですか。さすがに。

でも、私もいい大人。なので、
「ねぇ、お互いにあんなに超絶ディスってたのにどういう風の吹き回しで今まるで仲良さそうにコラボしてんの?ねぇどうして?」
なんて聞くのはヤメておいた。
(二人とも同じ場に呼んでこの質問を投げたい衝動を実は今もこらえているw)

ここからは妄想力豊かな私という生き物の勝手な想像だが、Kは長年フリーのミュージシャンをやっているというだけで大したものな人だが、お金がなかった。結婚と離婚を繰り返し(女癖‥)、子供には会わせてもらえていない。が、ある時ファンの女性の中から自分に心酔している一人を選び(その女性も実は私は知っていてサシで飲んだことあるw)、マネージャーとして雇い(とはいえおそらくお金は払っていないだろうなあれは)、仕事を取ってこさせて(Kのためにと彼女は頑張る)、一緒に改名し(これはなんか宗教的側面がありそう、風水とか)、そしてついには彼女の親の持ち物である建物で商い(楽器店)を始めた。もう洗脳か何かですか。
まぁでもここまでヒモ同然のことが(還暦すぎて)できてしまうというのもある種の魅力なんだろうし、その女性が幸せならめでたいこと。
だからそれはいいんだけど、つまり、Kは(恒常的に)お金が心許ない中でM(一応事務所に所属、社長が御曹司)とのコラボが自分にとってお得である、という判断をしたんじゃないかと思う。ある時点で。
きっかけは、Kがすり寄ったかもしくはMが声をかけたか。そこはわからないしどうでもいい。
でもその辺りでお互いにそれまでと真逆の対応に切り替えたんじゃないか。つまり、ディスるのをやめて、褒め称えることにしたんじゃないかな。

実際、今も時折流れてくるSNSでの彼らのやり取りは、私にとっては正直、ごめん、とても気持ちが悪い。
だってあんなに醜く罵ってたのよ・・!
Kに至っては(ここに書くか迷ったけど)「半分水商売とか売春みたいなものだ(男を誘惑してファンを付けてる、の延長で)」とまで言ってたのだから。
それなのに「素敵ですね!さすがM」とか書いてる今ってそれもう誰?どこの世界線?

人は、全てにおいて正直では居られない。
それやったら社会でも、友人関係でも、恋人や夫婦とも、うまくいかないだろう。
だからいくつもの顔や”役割”を持って、その場になじむように、問題が起きない(起こさない)ように、うまくやる。それはわかる。

でも、ちょっと二人ともあまりに別人すぎない??( ̄▽ ̄)

ちなみに現在、当時一緒にライブまでしたKとは私は交流がない。やはりアクもクセも強い人だったから、いろいろ無理だった。その点ではMが言っていたKへの”悪口”評のいくつかは私も「だよねぇ」と同意する部分がある。
Mとは時折その居酒屋や道端でばったり会ったりする。
いつか、Mに爆弾投げてみようかな。さっきの正直質問爆弾。
どんな答えをするだろう。
いじわるがしたいんじゃなくて、ただただ、この好奇心が疼くのだ。
なぜ、そうなったのか。
誰か教えて~ww



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